「ばーっと読めて、わーっと楽しめるそんな小説を目指しました」第2回「本のサナギ賞」大賞作品『ウンメイト』

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/15

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装丁:bookwall(『君の膵臓をたべたい』『バベル九朔』など)装画:スケラッコ

 全国の書店員と本好きが選ぶ新人小説賞「本のサナギ賞」。第2回目となる開催で大賞に選ばれた作品『ウンメイト』が、2016年6月16日(木)に発売される。

通勤途中に猛烈な便意を感じた「ボク」は、間一髪、駅のトイレにかけこむ。しかし、扉が開くとそこには、絶世の美女が眠っていた。酔っ払うと記憶を失くしてしまう破天荒な彼女「ナタリー」に、ボクは「ゲーリー」というあだ名をつけられる。さらに「ワタシの運命のひとを探してほしい」と依頼され、その夜からナタリーいきつけのバー「おととい」で、彼女の男漁りを見守ることになってしまう。しかし、彼女の前に現れるのは、変わった悩みを抱える男たちばかり。はたしてゲーリーは、ナタリーの「運命のひと」を見つけることができるのか…!

著者の百舌涼一は広告会社でコピーライターとして活躍しており、長編小説を書くのは今回が初めて。処女作ながら、疾走感あるストーリー展開が注目を浴び大賞を受賞。業界では異例の初版2万部発行となった。また自身の本業を生かし、帯コピーやプロモーションプランも自ら主導するなど、とことんこだわった1冊になっている。

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本好きの方に読んでいただきたいのはもちろんですが、この『ウンメイト』は小説から遠ざかっているひとたちにも是非読んでいただきたい一冊です。重くない、くどくない、ひきずらない。ばーっと読めて、わーっと楽しめるそんな小説を目指しました。読書復帰第一作のリハビリ本として、『ウンメイト』はいかがですか。損はさせませんよ著者・百舌涼一

<多くの書店員より、絶賛の声!>※コメントは一部抜粋

笑えてわくわくどきどきしてちょっぴりしんみりしたりもしてでもラストはハッピー!!楽しい時間をありがとう!紀伊國屋書店徳島店 吉田咲子

ナタリーの正体や現れる男たちがどう繋がるのかが気になってページをめくる手が止まりませんでした明屋書店サンロードシティ熊本店 宮本亜希

前半と後半のギャップが魅力!まさかの展開にワクワクしました未来屋書店岡山店 岡本恵理

ゲーリーが面白い。おなかがすぐゆるくなる人“いるいる”で。酔うとノンメモリーになるナタリーも楽しい。結構笑えました有隣堂書店伊勢佐木町本店 佐伯敦子

この作品をカクテル言葉で表すならば、「キール・最高のめぐり逢い」。出会いに感謝です明文堂書店金沢野々市店 瀬利典子

「何度でも泣ける」「あなたはきっと涙する」小説の多いこと、多いこと。でも、泣けない話があってもいいじゃないですか。アニメ『フランダースの犬』のオープニング曲を聴くだけで泣いてしまう涙もろすぎる作者が書いた「泣けない話」。笑顔のひとつやふたつくらいは期待してもいいと思います。いや、保証します。『ウンメイト』編集担当 林拓馬

■『ウンメイト
著:百舌涼一
価格:1,400円(+税)
発売日:2016年6月16日(木)
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本のサナギ賞とは
2014年に出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンが設立した、作家・書店・出版社が一丸となって取り組むエンタメ小説新人賞。本が大好きな「本の虫たち」、主に現役の書店員が、「この人の作品を世に出したい」と期待を込める作家を「本のサナギ」として選考する。大賞作は初版2万部にて書籍化し、「サナギ」から「チョウ」へ、すなわちベストセラー作品をめざす。