筋肉が喜ぶ「5秒筋トレ」が、会社に何があっても「生き残る男」を作る!【今すぐ実践】

ビジネス

公開日:2016/6/8


『10年後、会社に何があっても生き残る男は細マッチョ 会議中でも、電車の中でも即、筋トレ!』(船瀬俊介/主婦の友社)

 消費税増税が再延期された。単純に嬉しい! と思うのが庶民感覚だけれど、延期の理由として「リーマンショック級」の危機が発生するリスクがあるためなどと言われると、次に心配になるのは、さて、そんな状況で自分が勤めている「会社が今後も大丈夫なのか」ということ。

 それでなくとも人工知能・AIの発展により、国内の601の職業のうち実に49%が、10~20年のうちにロボットに置き換えることが可能だと試算されている(野村総研調べ)。

 こんな時代になってきたら、もはやスキルを磨いて独立だ転職だなんてのは、高嶺の花。少なくとも年金がもらえるまでどうやって稼ぐか(年金が何歳からもらえるか分からないが)、もしも会社をリストラされたり倒産したりしたら、どうやって家族を養おうか、そんなことを真剣に考えなくてはならない時代だ。

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■スキルはなくとも、体・頭脳・精神を磨け!

 そんな漠然とした不安を抱えるサラリーマンにオススメなのが 『10年後、会社に何があっても生き残る男は細マッチョ 会議中でも、電車の中でも即、筋トレ!』(船瀬俊介/主婦の友社)だ。

 著者は、食品添加物や家電製品などの危険性を鋭く指摘した大ベストセラー『買ってはいけない』(金曜日)で一世を風靡したジャーナリスト。現代の大量生産、大量消費文明に一貫して警鐘を鳴らしてきた人物だ。

 そんな著者は、現代社会で男が生き残るために必要なスキルが3つあるという。

「健康な体」「明晰な頭脳」「タフな精神」

 この3つが備わった「デキる男」は、記憶力や判断力が高まり、ストレスに強くなり、難関を突破する解決力がつくという。ここまでは全く異論はない。では、どうやって……。

 ここで著者は一つのシンプルかつ強力な答えを提示する。それが筋トレ、なかでもアイソメトリクス(静的筋トレ)だ。

■貯金より”貯筋”が家計を助ける!

 家計にとって最大のリスク要因が家族の病気だということは誰でも同意できるだろう。なかでも主たる稼ぎ手が病気で職を失うとなれば一大事。よく運動してバランスよく食事をして健康に気をつけなくてはと思うけど、忙しくてなかなか思うようにはいかない……。
 そんな人たちに著者が勧めるのが、アイソメトリクスにより、筋肉ホルモン(マイオカイン)を分泌させることだという。 

 筋肉ホルモンは別名若返りホルモンとも呼ばれ、老化防止、成長ホルモン刺激、骨密度増強、動脈硬化抑制、糖尿病予防、脂肪肝改善、高血圧改善、認知症予防など様々な効果が確認されている、まさに夢のホルモン。この筋肉ホルモンは筋肉量×運動時間に比例して分泌されるので、まずは筋肉をつけることが第一。

 貯金も大事だが“貯筋”もイザというとき、必要になってくる。そこで効率的に筋肉をつける方法が、前述のアイソメトリクスというわけだ。

■いつでもどこでも5秒間の“力こぶ”

 アイソメトリクスのなかでも簡単な方法を紹介しよう。それは“両腕に思いっきり力こぶを作り、プルプル両腕が震えるくらい全身の力をこめる”ことだという。筋肉はその最大負荷量の80%以上の負荷を5秒以上かけると急速に発達する。

 肘を上げて、二の腕の筋肉を見せつけるガッツポーズ。もしくは、ボディービルダーのようなポーズと言えば分かりやすいだろうか。これこそ“力こぶ”強化法のポーズの基本である。

P130より

 本書ではこれを「勝者のポーズ」と呼んでいるが、自分が勝者になった気分で、思いっきり力を入れて5秒止めてみよう。

 実際にやってみるとわかるのだが、このポーズをとると腕だけではなく、肩、お腹、背中、太ももなど全身のかなり大きな筋肉が一緒に刺激されているのを感じるはず。

 これならジムに通うことなく、高価な機材も不要。しかも根性がない人でも5秒だけなら思い出したついでに、いつでもどこでもできるはずだ。しかもこれだけで、若返りホルモンが分泌されるのだ。

 本書には力こぶ以外にも幾つかの簡単にできる筋トレメニュー、ストレッチ、ファスティング(断食)などの情報も満載。もしもたったいま、あなたも試して効果を実感した “力こぶ筋トレ”に可能性を感じたら、さらに本書を読み進めれば完璧だ。

 ほんのちょっとした時間にこの“力こぶ”を作って筋トレし、筋肉ホルモンの分泌で若々しい心身を手にいれる、これが本書の核心部分だ。基本は力こぶ筋トレ。まずは通勤電車のつり革を思いっきり引っ張る、そんなどこでも筋トレ生活で、心も体も若返ることテキメンなのだ。先の見えない世の中を生き抜くための準備をはじめてはどうだろうか。

文=坂東太郎(id-press)