生地づくりはたったの5分! いつでも簡単に焼きたてもちもちスティックパン!【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/6/9

『前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン』(吉永麻衣子/新潮社)

 食べたい!と思った時に、焼きたての手作りパンが食べられる。そんなゆとりある生活ができたら……と思いはしても、現実はそんなに甘くない。ホームベーカリーを買ったはいいが、数回使って埃をかぶっている、という家庭も多いだろう。それでもやっぱり、焼きたてパンは魅力的だ。

 そこで、オススメしたいのが『前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン』(吉永麻衣子/新潮社)。本書は、たった5分でできる生地を夜に冷蔵庫に入れて、あとは翌朝切って焼くだけ!というお手軽スティックパンのレシピ本。スティックパンといっても、基本の生地がスティック状というだけで、レシピの幅は非常に広い。「これは……!」と、筆者のお手軽レシピ好きのアンテナが反応した。そこで、実際に何種類か作ってみた。

「ちくわマヨロール」&「ウィンナーロール」


 まずは、基本となる生地を作る。強力粉、きび砂糖、塩を混ぜ、牛乳、水、ドライイーストを混ぜたものを加えてゴムベラと手でこねる。もしくは、材料をすべてビニール袋に入れて、ビニール袋の上から揉んでも問題なくできた。あとは密閉容器に入れて冷蔵庫に入れておけば、生地は朝には完成している。

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 生地ができたら、さっそく成形。中にチーズを詰めたちくわ、ソーセージにそれぞれ1cm幅に切った生地を巻き付ける。あとはマヨネーズやケチャップ、マスタードをのせ、トースターで焼けば完成。

 簡単なのに、外はカリッと、中はふわっとしていて本格的。パン屋さんには申し訳ないが、売られているものと比べても遜色ないように思う。生地は冷蔵庫で3日ほど持つそうなので、3日分まとめて作っておくのもいいかもしれない。

「スティックあんぱん」


 続いて、餡を包まない「スティックあんぱん」。伸ばした生地に餡を塗り、半分に折ってスティック状に切ってごまを散らし、トースターで焼くだけ。餡を挟んでからねじって焼いてもおしゃれ。

 包むとなると、餡がはみ出ないように気をつける必要があるが、これなら失敗もなく見た目も可愛くて一石二鳥。焼きたてのパンと餡の甘さは、定番ながら幸せな気持ちになる味。友人同士の集まりに持っていっても喜ばれそう。

「スティックメロンパン」


 3つめは、「スティックメロンパン」。薄力粉、バター、グラニュー糖、卵、バニラオイルを混ぜて作ったクッキー生地を、伸ばした基本の生地にのせて切るだけ。あとは同じようにトースターで焼けば出来上がり。

 出来立てのメロンパンは、クッキー生地のサクッとした食感、パンのしっとりふわふわの食感がどちらも楽しめて嬉しさ2倍。生地を1つ1つ合わせる必要がないので、楽にたくさん作ることができるのも有難い。

「プレーンベーグル」


 最後は、ベーグル好きにはたまらない「プレーンベーグル」。基本の生地をねじってドーナツ状にし、沸騰させ砂糖を加えたお湯で両面とも1分ずつ茹でる。あとは他のパンと同じように、トースターで焼いていく。

 茹でたことで、ベーグル特有のもっちりした食感もしっかりと感じられる。サイズが小さめなので、食べたい分だけ食べられるのが嬉しい。

 基本の生地からこんなに幅広いパンが作れるとなれば、「明日はどんなパンを食べようか」と、冷蔵庫に寝かせた生地のことを考えながら眠りにつく、なんて幸せも実現できる。

 このほかにも、「スティックスイートブール」や「スティックシナモンロール」、「スティックパンでプレッツェル」など、魅力的なパンがたくさん。見た目も可愛いく、ちょっとしたプレゼントにも重宝しそう。いろんな具を混ぜて、毎日お手軽に手作りパンを楽しもう。

文=月乃雫