思わず「マフィン型」を買ってしまった!クッキーから軽食まで作れる万能「マフィン型」レシピ☆【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/6/19

『たかこさんのマフィン型で焼くケーキとお菓子』

 お菓子作りの最初のハードルは「道具集め」ですよね。お菓子作りには、独特な道具がたくさんあり、それがないと作れないというものが多いので、道具を揃える段階で挫折してしまいそう。でも実は、そんな中でも超万能器具があるんです。それは「マフィン型」。名前からすると、マフィンにしか使えなさそうですが、他にもシフォンケーキ、クッキー、さらには軽食までも作ることもできるんです。そんなマフィン型を使ったレシピばかりをまとめた『たかこさんのマフィン型で焼くケーキとお菓子』(稲田多佳子/マイナビ出版)が発売されました。そこで今回は王道ものから変化球ものまで、3種類のお菓子を実際に作ってみました。

1.自然な甘みが美味しい「キャロット+シナモンのしっとりマフィン」(P.14)


 ボウルにバター、グラニュー糖、溶き卵を入れてよく混ぜます。ここに、薄力粉、ベーキングパウダー、シナモンパウダー、塩を合わせたものをふるい入れ、さっくり混ぜたら、ヨーグルト、牛乳、すりおろしたにんじんを加えて粉気がなくなるまで混ぜます。これをマフィン型に入れ、170℃のオーブンで25分ほど焼けば完成です。

 まずは、マフィン型を使って王道のマフィンを作ってみました。今回は本の中で4種類紹介されているマフィンの中でも、バターを使ったしっとりタイプのものにしてみました。お菓子ににんじんを入れるというのは、初心者にとってはちょっと意外かもしれませんが、実はこのにんじんとシナモンという組み合わせはとってもポピュラーで、シナモンがにんじんの臭みを消し、甘みを引き出してくれます。名前の通り、生地がかなりしっとりしていて、とっても贅沢な気分になれるマフィンです。うっすらとしたオレンジ色がまた食欲そそられます。大きすぎず、小さすぎず程よい大きさなので、3時のおやつにピッタリです。

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2、バターの風味豊かで見た目もかわいい「厚焼きクッキー」(P.72)


 ボウルにバター、塩、粉砂糖を入れて混ぜ合わせます。ここに、薄力粉をふるい入れてさっくり混ぜ、ひとまとめにします。この生地を型に入れて冷蔵庫で30分ほど休ませたら、170℃のオーブンで20分ほど焼けば完成です。

 2つ目は、お菓子の中でも作りやすいクッキーをマフィン型で作ってみました。しかも、普通のクッキーではなく、マフィン型を活かしたショートブレッドタイプです。この手のクッキーは四角いものが一般的ですが、マフィン型で焼くことで真ん丸な形になり、見た目がとっても可愛らしいものになりました。クッキーというと、めん棒で生地を伸ばして、型でくり抜くのが結構大変だったりしますが、ここでは、生地をマフィン型に入れて指で押さえればキレイに成形できるのでかなり楽チン。焼き上がった瞬間から部屋中にバターの良い香りが広がり、サクサクっとした食感もたまりません。ちょっとしたプレゼントに最適です。

3、しっとり&カリっとした食感が面白い「じゃがいものガレット」(P.93)


 ボウルに千切りしたじゃがいも、オリーブオイル、塩、薄力粉、粉チーズをいれてさっくり混ぜてからませます。これを型に入れ、180℃のオーブンで20分ほど焼けば完成です。

 3つ目に作ったのは、ちょっとした変化球で、お菓子ではなくライトミールの「じゃがいものガレット」。通常はフライパンで大きく焼いて作ることが多いのですが、ここではマフィン型1つ1つに入れて焼いてみました。そうすることで、それぞれがカップのような形になり、食べやすく見た目もオシャレになりました。ちょっと焦げ目がついたところはカリカリっと、中の方はじゃがいもらしいしっとり感があって、一度で二度楽しめる一品です。パーティーの前菜なんかで出すと喜ばれそうです。

 

マフィン型1つあればきっとお菓子作りが楽しくなる!
 今まで自分自身、マフィンを作る時にはシリコンカップなどを使って作っていたのですが、この本を紹介するにあたってレシピを見ていたら、マフィン型の万能さにどんどん惹かれ、気がついたらマフィン型を買っていました。それくらい本当に様々なものが作れ、使える頻度が高いので、お買い得だったなと思っています。小難しい器具をいろいろ揃える前に、まずはマフィン型1つを手にしてみて下さい。きっといろいろなお菓子を作ってみたくなりますよ。

文=JUNKO