「ドラマ化待ってた!」海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』テレビドラマ化決定でファン歓喜!

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公開日:2016/6/28

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 2015年に第39回講談社漫画賞少女部門を受賞した海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』がテレビドラマ化されることが決定した。この知らせにファンたちは「原作めっちゃ好きだから楽しみ!」「実写向きの面白い話なので楽しみじゃー」「ドラマ化待ってた! 来ないはずがないですよ!!」と大喜びだ。

 『kissの事情』や『回転銀河』で知られる海野だが、作品が映像化されるのは今回が初めて。テレビドラマ化の決定は2016年6月13日(月)に発売された7巻の帯にて発表された。実はドラマ化は一年以上前に決定していたらしく、海野も自身のブログで「決まったのは1年以上前なので、やっと発表できるんだ~とほっとした気持ちです」とコメントしている。

 同作は、25歳、彼氏なし。大学院卒なのに内定ゼロ。派遣社員になるも派遣切りにあい絶賛無職な森山みくりが主人公。そんなみくりを見かねた父親のはからいで、父の元部下の津崎平匡(36歳独身・おそらく高齢童貞)の家で家事代行として働くことに。2人は良好な関係を築くも、みくりの実家が引っ越すことに。現状を維持したい2人が出した結論は、“就職としての結婚(契約結婚)”だった!?

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 “就職としての結婚”をテーマに、雇用関係として事実婚に踏み切った2人の姿を描く同作。みくりが津崎の家に住み込みで働く、ということになるのだが、よくある同居ラブストーリーとは一味違う。みくりは“仕事”として結婚したので、もちろん業務・給料・休暇は細かく設定されていて、夫婦として演技をする必要があるときは時間外手当がつく。細かなルールを決めて共同生活を送る姿に「旦那に読んでほしいわ」「家事にお給料が発生するのうらやましい~~」「普通の夫婦とは違うけど、こんな形があってもいいと思うの!」と世の奥様達からも評価の声が。

 「これを仕事ものと読むか、恋愛ものと読むかで見方が変わるっていうのに激しく頷く。家事労働と報酬と意識って難しいよ」「結婚イコール永久就職なのかってことを思わず考えちゃった」「恋愛物としても仕事や社会の話としても、どっちも頷けるエピソードがたくさん。フラットな状態で読めるのがいいな」と、結婚とは何か、仕事とは何か、ということを思わず考えてしまう読者も多い。

 海野は1989年に『なかよしデラックス』でデビューして今年で27年目。2000年には30歳の女性たちが集まって恋に仕事にと奔走する『デイジー・ラック』、2003年からは姉と弟の危うい恋愛を描いた「イノセント・インセスト」などが含まれるオムニバス作品『回転銀河』を連載するなど、常に時代の一歩先を見通すような作品を描いてきた。そんな海野作品が初めて映像化されるということで「今まで海野先生の作品が映像化されてないことの方が不思議! 嬉しい!!!」「小学生の頃から先生の作品を読んでます。バイブルです!」「ドラマでは先生の大切な宝物を大事に育てて下さい。楽しみにしています」と、ファンは今回のテレビドラマ化に大きな期待を寄せているようだ。

 詳細についてはまた後日発表されるということだが、すでにファンの間ではキャスト予想が白熱。ドラマの詳細を楽しみに待ちつつ、結婚と仕事について考えてみては?

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■『逃げるは恥だが役に立つ』7巻
著:海野つなみ
価格:429円(+税)
発売日:2016年6月13日(月)
出版社:講談社