原作者・石田スイと主演・窪田正孝のコメントが話題に! 映画「東京喰種」にファンの反応は!?

エンタメ

公開日:2016/6/28

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 人間を食べて生きる“喰種(グール)”と、“喰種”を恐れ淘汰しようとする人間たちの間で葛藤する少年の姿を描く漫画『東京喰種トーキョーグール』の実写映画化が決定。2016年6月24日(金)には、主演の金木研(カネキ)役に窪田正孝、ヒロインの霧嶋董香(トーカ)役に清水富美加、監督に萩原健太郎といったキャストと、2017年夏公開という情報が発表された。この知らせにファンたちは、「グール実写化!! 絶対観に行く!」「カネキくんの変化していく様をどう演じるのか楽しみっちゃ楽しみなんだけど」「石田先生のコメント読んだら涙出そうになった」と話題沸騰中だ。

 『東京喰種トーキョーグール』は、石田スイ原作の少年漫画。累計1,800万部を誇る超人気作品だ。同作の舞台は、人を喰らう怪人“喰種”がはびこる東京。読書好きな平凡な大学生・カネキは、喫茶店「あんていく」で自分と同じく高槻泉を愛読する女性・リゼと出会い親交を深めていく。しかし、ある出来事をきっかけに喰種と人間が交じり合った“隻眼”と呼ばれる存在になってしまう。隻眼として、人間でも喰種でもなくなったカネキの葛藤と戦いを描くダークファンタジーが繰り広げられる。

 この作品の魅力は何といっても人間臭く、時に無様でしかし魅力的なキャラクターたちが登場するところ。“隻眼”となった主人公・カネキは、自分が人間しか食べられなくなったという事実にもがき苦しむも、空腹に耐えきれず暴走してしまう。ヒロイン・トーカは人間を嫌い、「気にくわない」という理由だけで人間を殺していた過去を持つ。「カネキくんやトーカちゃんが迷い、間違えながら成長していく様子にほんと心打たれる」「西尾先輩の笑顔が優しすぎて泣いた」「どのキャラクターにも葛藤があって、家族がいて家族を殺されていて…。ひなみちゃんと真戸さんのシーンは胸が苦しくなった」と、思わずキャラクターに感情移入してしまうファンも続出。

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 『東京喰種トーキョーグール』は、2011年から14年にかけて『週刊ヤングジャンプ』で連載され人気を博し、現在は新編『東京喰種トーキョーグール:re』が『週刊少年ヤングジャンプ』で連載中。過去にはアニメ化、ゲーム化、舞台化も果たしており、今回満を持しての実写映画化が決定した。

 主演のカネキ役には、ドラマ「デスノート」や映画「MARS(マース)~ただ、君を愛してる~」などの好演が記憶に新しい、窪田正孝。人間でありながらも、人間を食べることでしか生きることができない“喰種”に半分変化してしまったカネキの悲しみと運命を、どのように演じるのかに期待が寄せられている。またヒロインのトーカを、NHK連続テレビ小説「まれ」やバラエティ番組などでも活躍する若手女優の清水富美加が務める。メガホンをとるのは、多数のテレビCMやミュージックビデオ、ショートフィルムを監督し、「人間を描く」演出と「美しい映像世界」に定評がある萩原健太郎に決まった。

 このキャストに「主演は窪田くんかー! トーカちゃんは一子ちゃんやん! 楽しみー!」「デスノートの月が凄かったから安心だな」「原作ファンだけど窪田くんなら全然アリだと思う!」「萩原さんが監督や…! これは見なければ」「監督は健太郎さん。めちゃすご。楽しみ」と期待の声が上がっている。

 今回のキャスト発表に合わせて公開されたコメントで、石田は窪田について「演技の素晴らしさは勿論、『カネキが実際にこの世界にいたらこういう感じ』というキャラのイメージぴったりのお姿」と窪田に太鼓判を押し、「窪田さんのすごさは、皆さんにもすでにバレつつあるとは思うのですが、自分の作品を踏み台にして、さらに『窪田正孝すごい』という事を知っていただけると、映画化はうまくいったと言ってもいいのではないかなと、個人的には思っております」と結んだ。

 ヒロインの清水には「どう演じられるのか想像がついておりません。その部分に、『どうなるかわからないけど面白そう』という興味を抱きまして、自分が推させていただきました。(それと、見た目が可愛らしかったので)」とキャスティングの裏話を暴露し、「言及して良いものかわかりませんが、正式にオファーさせて頂いた際に、トーカを演る上で、ひとつこちらから“無理”をお願いしまして、清水さんがそれを受けてくださったとお聞きしました」「そこに清水さんの強い意志を感じましたし、トーカに通じる部分を持っていらっしゃるように思いました」とコメントを残している。

 そして作品については、「どこかでも発言しましたが、実写化に関して、もちろん不安はあります。映画の製作側の方々が本当に根気良く、原作者である自分の意見を聞いてくださっていて、自身の不安は少しずつですが取り除かれました。ものをつくる環境としては、とても健全な場所だなと感じておりますし、本来そうあるべきだと思います。しかし、それによって映画が良くなるのかはわかりませんし、結局ダメになっちゃうかもしれません。ただ、個人的な望みを申し上げれば、『健全な環境でつくればちゃんと良いものが出来るんだ』ということを、監督の萩原健太郎さんには、証明していただければ良いな、と願っております」と胸の内を正直に話した。

 また、主演の窪田は、「たくさんの原作ファンの方の意見、思いがあると強く受け止めています。石田スイ先生のメッセージも読ませていただきました。有り難すぎるお言葉に気持ちが救われました。ただ実際は自分もビビっているのが本音です。先生をはじめ、ファンの方の大切な大切な東京喰種という作品。誠に微力でありますが金木研くんという大役に寄り添い、深く大事に演じさせてただきたく思います。いち原作ファンとして。石田先生、原作ファンの方、東京喰種の名に恥じないよう現場でスタッフキャストの皆さんと精一杯作り上げて行きたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します」と力強く語っている。

 この2人のコメントにファンからは「東京喰種の原作者さんのコメントが丁寧かつ誠実で安心する。その方がキャスティングにこれだけ太鼓判を押してくれてるのも嬉しい。良い作品になると良いな」「石田さんのコメントが熱い。健全な環境で~のくだり。これは… 見に行くか!」「窪田くんのコメント見たら応援したくなるわー! 窪田版デスノートもなんだかんだで面白かったし期待してます!」「窪田くんいいコメントだな… 応援したくなる」「スイ先生も窪田さんもみんな同じこと考えてた。読んでめっちゃ楽しみになりました」と、原作ファンからも期待の声が続々と上がっている。実写映画化に苦言を呈すファンも多い中、期待の声が集まる映画「東京喰種」。今もっとも公開が待たれている作品と言っても過言ではないだろう。

映画「東京喰種トーキョーグール」
公開:2017年夏
原作:石田スイ
監督:萩原健太郎
出演:窪田正孝清水富美加
配給:松竹
(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会
⇒映画「東京喰種トーキョーグール」オフィシャルサイト

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■『東京喰種トーキョーグール』14巻
著:石田スイ
価格:514円(+税)
発売日:2014年10月17日(金)
出版:集英社