「大変なことになりそうだぞw」下ネタ&暴力&変態度マックスの『でぶせん』まさかの実写化決定!

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公開日:2016/6/30

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 高校生が特殊能力を使って凶悪な殺人事件を解決していく人気漫画『サイコメトラーEIJI』。同漫画に出てくる存在感抜群のわき役キャラといえば、キモオタデブで女装癖のある“みっちゃん”だが、彼女(?)を主役に迎えたスピンオフマンガ『でぶせん』が実写ドラマ化されるというまさかの事態になった。読者は「これヤバいでしょ! 原作面白いし絶対見る!!」「これ実写化していいの!? 大変なことになりそうだぞw」と喜びと戸惑いを感じているようだ。

 『サイコメトラーEIJI』では、さえない健康器具販売員でコスプレ大好き、時々仕事をさぼってコスプレグッズでニセモノの警察になる人気脇役キャラ・みっちゃんこと、福島満。そのみっちゃんが主役に抜擢され、新たな活躍を見せてくれる『でぶせん』は、2014年10月から『ヤングマガジン』にて連載をスタートした。

 みっちゃんはコスプレグッズの買いすぎで借金を重ねたことで、首が回らなくなり、とうとう富士の樹海でその生涯を終えようとしていた。しかし、富士の樹海で自分にそっくりの女性の死体を発見。しかも持ち物を調べているとその女性が“福島満子”という自分と一字違いの名前であることが判明した。その日から、福島満ではなく福島満子として生き始めるが、満子は凶暴で野生的な不良たちのいる高校の新任教師だった。女装して不良達の教師として生き始めたみっちゃんに様々な危機が襲い掛かる――。

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 読者からは「危険な不良たちに囲まれながら、持ち前の強運とアイテムで危機をすり抜けるみっちゃんの活躍、毎回ハラハラする!」「ただの偶然なのにみっちゃんをスゴイ教師だ! と勘違いしてリスペクトされるところが面白い」「とにかく痛快! 下ネタやきわどいギャグも面白い」と多くの読者がその面白さの虜となった。また「生徒のそれぞれの悩みを描いているところもリアル。家で家畜同然の食事を与えられている生徒の話は胸が詰まった」と、生徒の背景も見どころだという声が上がっている。

 そして『でぶせん』の魅力はなんといっても個性的なキャラクターたち。満子はもちろん、満子が担任となる2年寅組の生徒で“四天王”の一人「緋熊五郎」は通称グリズリーと呼ばれるクマのような体格の男。かつては満子を殺そうとしていたが、偶然の出来事によって満子を慕う親衛隊長となった。教室に入った途端にエアガンで撃ちまくられる満子を守ろうと身を呈する、心強い味方である。家族からも恐れられているほどの荒くれものではあるが、根が優しく純粋で時に涙を見せることも。さらに寅組四天王唯一の女生徒「神夜晶」は、左手が義手で中に刀を仕込んでいるというかなり危険な生徒。女子生徒ながら四天王の一人に入る強さを持っている。

 また、イケメン「義志沢月人(よしざわげっと)」は、いじめっ子を撲滅するという活動を行っており、正義感は強い。しかし道端でクラクションを鳴らして老人を驚かせた車に対し、警察のマネキン人形をぶつけ運転手をぼこぼこにぶちのめしてしまうという、見た目に似合わない凶暴さを持つ。一方で満子を女性として見るという思春期らしい一面を併せ持つ。

 これらのキャラクターに「みっちゃんがとにかく可愛いし、みっちゃんを守ろうとする緋熊との関係も良い!」「前の担任を殺した謎の人物の存在が怖すぎる…」「義志沢月人がカッコいい! 危険な奴だけど好き~」と、個性的なキャラクターの活躍に目が離せないという読者が多いようす。

 そんな『でぶせん』が今夏から配信サービス「Hulu」において実写ドラマ化されるとあって、ファンは「この際どい下ネタや暴力シーンが一体どんなふうに実写化されるんだ!? 気になる!」「見たい!! これ実写でやったらかなりハマるはず」と過激な原作の実写化に興味津々だ。さらに読者は女装癖のある太った男性が主人公ということで「みっちゃん役はもしやマツコか!?」「カンニング竹山がバラエティでやった女装がみっちゃんぽいからいいかも!」「近藤春菜とか意外といいんじゃない?」と主演のキャスティングに議論が紛糾している状態。

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 今回の実写化にあたって原作者の安童夕馬は「『でぶせん』のみっちゃんは、初登場時は『サイコメトラーEIJI』の脇役でした。それがついに、ドラマで主役を張ります。大出世です!(笑) もう、応援するしかない気持ちです。がんばれ、みっちゃん」とエールを送り、漫画担当の朝基まさしは「女装マニアの福島満というキャラクターの誕生はもうかれこれ18年も前になります。『サイコメトラーEIJI』の脇役でした。幸いにも読者の皆さんに可愛がっていただき、ついに初の映像化! 我が子の成長を見るようで本当に楽しみです」と喜びのコメントを寄せている。

 暴力シーンと際どい下ネタ満載の『でぶせん』を果たして実写で再現できるのか、また満子を誰が演じるのかなど、気になることだらけの同作。『サイコメトラーEIJI』や『でぶせん』を読み返し、みっちゃんの活躍を振り返りながら続報を待とう!

■ドラマ「でぶせん」
配信:2016年夏
原作:安童夕馬
漫画:朝基まさし
監督:松永洋一 ほか
脚本:伴一彦
音楽:小西康陽
制作協力:ケイファクトリー
製作著作:HJホールディングス
⇒ドラマ「でぶせん」公式サイト

■『でぶせん』7巻
原作:安童夕馬
漫画:朝基まさし
価格:610円(税込)
発売日:2016年7月6日(水)
出版社:講談社