「25年来のファンとしては逃しちゃいけないイベント!!」藤田和日郎の特別展にファン大興奮!

マンガ

公開日:2016/7/11

    img01

 『うしおととら』や『からくりサーカス』で知られる漫画家・藤田和日郎の特別展『藤田和日郎の世界』が、2016年7月2日(土)から9月11日(日)までの間、熊本県・湯前まんが美術館で開催されている。藤田がこれまで描いた作品の原画がずらりと並ぶ今回の原画展にファンは「これは見に行く!!」「うしおととらの原画とか絶対見たい!!」「25年来の藤田ファンとしては逃しちゃいけないイベントですわ!!」と大興奮だ。

 同展では、『週刊少年サンデー』で連載された藤田の代表作『うしおととら』、『からくりサーカス』、『月光条例』の3作品から原画約200点が展示される。すでに多くのファンが特別展を観に行っており「息するのも忘れるくらいに魅入ります。大げさでなく」「入館料300円でこんなに楽しめていいのかって感じ…」「何回でも行きたい!! 原画だからこその細かい修正とか見てたら時間あっという間だった~」と原画だからこそ感じる迫力や凄みを体感してる模様。

 今回原画が展示される、藤田の初連載作品かつ代表作でもある『うしおととら』は、1990年から連載をスタート。迫力のある画風と独自の世界観で多くのファンたちの心を掴んできた作品だ。

advertisement

 実家が寺である中学2年生の蒼月潮が、自宅の蔵で「獣の槍」と呼ばれる一本の槍に縫い止められていた妖怪と出会う。潮は、妖怪を「とら」と名付け、ぶつかり合いながらも絆を深めていく。しかし、「獣の槍」を引き抜き、槍の伝承者となってしまった潮は世界を呪い滅ぼそうとする大妖怪・「白面の者」との戦いに巻き込まれていくこととなる――。

 様々な人や妖怪と出会い、繋がっていくことで成長していく潮ととら。『うしおととら』の魅力は、何といっても個性豊かで様々な感情を抱えながらも必死に生きていこうとする登場人物たち。「出てくる女の子たちがみんな強くてかっこいい!!」「流兄ちゃん大好きすぎて最後ほんと泣きました…」「ジエメイとギリョウには幸せになってほしかった~ちょっとは救われたのかなぁ」と思わず感情移入してしまうくらい、キャラクターそれぞれの物語が丁寧に描かれている。

 『うしおととら』には、人間以外にもうしおたちの宿敵となる「白面の者」や、人間に住処を奪われた“かまいたち”、人間の子供のために他人の目をくりぬいて回る“さとり”など様々な妖怪が登場する。「白面の者もいろんなことを感じて考えてたんだろうな…」「妖怪たちがほんとにいたらこうなんじゃないかってくらいきちんと描かれてるのがすごくいい!」「人間と違うところも人間に似たところも持ってる妖怪たちがいなかったら、うしおととらはこんなに面白くなっかったと言い切れる!!」と藤田の描く妖怪たちの魅力にハマるファンが多い。

 連載終了から19年の時を経て、2015年7月からテレビアニメも放送され「うしおととらがアニメで見れるとは思わなかった~~!!」「ぎゃああああああ! うしおととらマジかあああ!! 」「これはオッサンども大喜びだ!!」と特に漫画をリアルタイムで読んでた層を中心に大きな話題に。2016年6月にアニメ最終回が放送された際には「ウン十年ぶりにしっかりとアニメ見た。原作リスペクトがすごいされてて本当にうれしい」「最後のシーンな!! あそこな!! あれが俺らの心に20年あり続けるんだよ!!」「藤田先生、アニメスタッフの皆さま本当にお疲れさまでしたと心からの感謝をささげたい…」と大盛り上がり。

 今回の特別展のポスターの、うしおがまっすぐ上を指さし、とらが後ろに控える構図に「最後の白面との戦いのシーンを呼び起こさせる…なんて素敵なポスターなんだ!!」「このポスターを生で見たいが故に熊本行きを決意した」との声も。

 『うしおととら』、そして『からくりサーカス』と『月光条例』が存分に味わえる特別展『藤田和日郎の世界』。この夏は、熊本に足を伸ばして藤田ワールドを感じてみよう。

■「藤田和日郎の世界」
会期:2016年7月2日(土)~9月11日(日)
時間:9:30~17:00
場所:湯前まんが美術館
住所:熊本県球磨郡湯前町1834-1
料金:一般・大学・高校生 300円、小学生・中学生 100円
⇒「湯前まんが美術館」公式HP

■『うしおととら 完全版』15巻
著:藤田和日郎
価格:1,100円(+税)
発売日:2016年6月17日(金)
出版社:小学館