卵料理もキャラ弁も! ぐでたまが教える“いいかげん”レシピ!【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/7/19

『ぐでたまのいいかげんレシピ』(宝島社)

 ハローキティやマイメロディなど可愛いキャラクターを多く抱えるサンリオの中で、ゆる~くて見ているだけでだるくなりそうな異彩を放つキャラクターが「ぐでたま」。あの何とも言えないゆるさが共感を呼び、癒し系として今ではサンリオの中でも人気のキャラクターに。そんなぐでたまが教える初の公式レシピ本『ぐでたまのいいかげんレシピ』(宝島社)が発売されました。ここで紹介されているレシピには、それぞれに“いいかげんポイント”があり、ゆる~い感じで調理することができます。また各ページに描かれたイラストも楽しく、癒されます。ぐでたまのキャラクター型紙などもついていて、簡単にキャラ弁を作ることも可能。ぐでたま好きにはたまらない1冊です。今回はこの中から、卵料理、道具1つでできる料理、ぐでたまキャラ料理の3品を実際に作ってみました。

1.ふわふわに癒される「ふんわり目玉焼き」(P.8)


 卵を卵黄と卵白に分け、卵白は塩を加えてハンドミキサーで角が立つくらいまでしっかり泡立てます。これをサラダ油を塗った耐熱皿に入れ、中央に卵黄を流し入れます。最後にオーブントースターで卵白がうっすら色づくまで焼き、塩、粗びき黒こしょうをかければ完成です。

 最初は、ぐでたまらしく、卵を使ったゆるい卵料理の1つです。単に卵をそのまま焼いて目玉焼きにしても料理にはならないので、ここでは卵白を泡立てるというちょっとした工夫をすることでごちそうに見せようとしています。ここがいいかげんポイント。食べてみると、不思議なほどに塩気がしっかりついた卵白と真ん中にある濃厚な卵黄がうまくマッチして、想像以上にちゃんとした料理になっていました。これならおもてなし料理として出しても全然恥ずかしくないレベルです。ちなみに、ここにささっているぐでたまの旗はレシピ本についていた型紙を切って作ったものです。

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2、フライパン1つであっという間に完成!「鶏肉と水菜の和風パスタ」(P.36)


 フライパンに長ねぎ、半分に折ったスパゲッティを広げ、その上に鶏肉、水とごま油と塩を混ぜ合わせたものを加えてふたをし、10分ほど煮ます。煮えたらふたを外し、しょうゆ、ゆずこしょう、水菜を加えてからめ、お皿に盛ったら、最後にもう一度水菜をちらせば完成です。

 こちらは、めんどくさがり屋の人におすすめのフライパン1つできるレシピの1つです。パスタというと、麺を茹でるのとソースを作るのとで最低でも2つの鍋などを使いますが、ここでは茹でながら味付けもしてしまおうというレシピです。しかもどうせお腹に入ってしまえば一緒ということで、パスタは最初から半分に折ってしまう始末。これがこのレシピのいいかげんポイント。かなりゆるい作り方で出来たパスタですが、食べてみると麺は良い感じの歯ごたえで、鶏肉から出た旨味をしっかりパスタが吸って、あっさりだけれど飽きのこない和風パスタになっていました。2段階で入れた水菜の食感の違いも楽しい。ゆるい割にはクオリティの高い一皿です。

3、見るからに力が抜けそうな「ぐでたまの卵おにぎり」(P.72)


 ご飯に塩を混ぜて四角く握っておきます。その上に卵焼きを半分に切ってのせ、薄焼き卵やのり、かまぼこなどを使ってぐでたまの顔や手足を作れば完成です。

 最後は、レシピ本についている型紙を使って、ぐでたまのキャラクターおにぎりを作ってみました。材料はとってもシンプルですが、作業が細かい。キッチンバサミや爪楊枝を使いながらなんとかぐでたまが出来上がりました。あのゆるさがちょっとは表現出来たでしょうか。こんなおにぎりがお弁当に入っていたら、見た瞬間に力が抜けてやる気がなくなるかもしれません…。

 

ゆる~く作れるくらいがちょうどいい
 自分のために料理を作る人にとっては、結局のところ美味しいかどうかを判断するのは自分自身。だったら、手抜きであろうと簡単に作れてそこそこに美味しければそれで十分。毎回頑張って料理を作っていたら、体が持ちません。特別なことがない普通の日は、ゆる〜く作れるくらいがちょうど良いと思いませんか?

文=JUNKO