「さみしい…しかしいい最終回だった!!」完結を迎えた『俺物語!!』にファンから絶賛の声

マンガ

公開日:2016/7/24

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 鈴木亮平主演により映画化もされた、河原和音原作、アルコ作画による大ヒットラブコメディ漫画『俺物語!!』が、2016年7月13日(水)に発売された『別冊マーガレット』8月号で最終回を迎えた。人気ラブコメディの最終回にファンたちからは「たけおよ永遠に…!」「うそでしょ…俺物語が最終回を迎えただなんて…!!」「さみしい…しかしいい最終回だった!!」と悲しみつつも絶賛の声が上がっている。

 『俺物語!!』は、『別冊マーガレットsister』や『別冊マーガレット』に読み切りとして掲載されたのち、2012年から連載を開始。2015年4月にはTVアニメ化、同年の10月には実写映画化を果たしている。最終話はなんと100ページの大ボリュームで掲載され、映画で主人公・剛田猛男役を務めた鈴木亮平や、アニメで猛男役を務めた江口拓也、砂川誠役を務めた島埼信長らが、作品への熱い愛を綴ったメッセージを届けてくれた。

 同作は、身長2メートル、体重120キロ(推定)の全く高校生に見えない厳つい顔面と屈強な体を持つ男子高校生・剛田猛男が主人公。女子からはその見た目によって恐れられているが、情に厚くまっすぐで、男子からの信頼はアツい漢の中の漢だ。しかし、これまで好きになった女子はみんな、猛男の隣家に住む漫画に出てくる王子様のような超イケメン・砂川誠のことを好きになってしまう。ある日、猛男と砂川は街中で危機にあっていた女子高生・大和凛子を救う。可愛らしい大和に一目ぼれをする猛男だが、ふとしたしぐさで大和が砂川のことを好きなのだと感じたため、惚れた彼女のために一肌脱ぐことを決意する――。

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 厳つい顔に屈強な身体の漢のなかの漢が主人公、という異例の少女漫画ながら、2013年「このマンガがすごい!」オンナ編第1位、「講談社漫画賞少女部門」を受賞。女性だけではなく男性からも大きな評価を得ている同作は「こんな面白い少女漫画久しぶり!!」「俺物語!!ほんと面白いな! 笑えるし、ちゃんと少女漫画的な楽しみ方も出来る」「友情ありキュンキュンありですごい面白い」と大きな話題に。

 『高校デビュー』『青空エール』など、学生を主人公にした青春ラブストーリーに定評のある河原和音が原作を、『ヤスコとケンジ』など可愛らしくも動きのある絵を得意とするアルコが作画を担当。人気漫画家のタッグに「アルコと河原和音の合作とか…贅沢すぎない?」「河原先生の話も秀逸だし、それを完璧以上に表現するアルコ先生もすごいわ!!」「なんて登場人物を応援したくなる漫画!!」とファンは大喜び。

 ファンの中には、猛男と親友である超イケメンの砂川との友情に「これはあれです。BLです」なんて人も。女の子に告白されても「友達の悪口をいうやつとはつきあいたくない」と断ったり、最終回でも悩んでいる猛男の背中をきっちり押してあげる砂川の姿に「これぞ!!友情!!」「猛男かわいいし大和かわいいし砂川かっこいいし最高でした…」「この作品って本当にいいやつしかいないなと改めて実感。スナ付き合ってください!!」といった声が上がるように、男同士の友情がきちんと描かれているのが、同作が男女ともに人気を得ている理由なのかもしれない。

 最終回では、遠距離恋愛になってしまった猛男と大和の様子が描かれている。読んだファンからは「本当に素敵な物語に、最後まで、笑い、泣き、感動させていただきました。主役の3人!大好き!」「最終回とは思えない程の怒涛の展開に、あふれる涙、こぼれる笑顔…ありがとうっ」「泣いた~純粋で素敵な漫画だったぁ~」と、どうやら涙腺を崩壊させている人が多い模様。

 異色の大人気ラブコメディが完結とあってファンからは「さみしい!!」の声が上がっているが、最終13巻を楽しみにしながら、漫画、アニメ、実写映画と様々な猛男と出会ってみてはいかがだろうか。確実に言えることは、どの猛男も間違いなく漢の中の漢であるはずだ。

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■『俺物語!!』12巻
原作:河原和音
著:アルコ
価格:400円(+税)
発売日:2016年5月25日(水)
出版社:集英社