困ったときの「冷凍うどん」頼み! 冷温、和洋中、どんなアレンジもおまかせあれ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/9/3

『使えるネ!冷凍うどん』(セブン&アイ出版)

 冷凍食品って、料理をする人にとってはちょっと手抜きで味気ないものと思うこともあるかもしれませんが、最近の冷凍食品はより進化していて味良し、使い勝手良しの優秀食材です。その中でも「冷凍うどん」は、生地作りから製めん、ゆで上げなど職人技術を機械で再現できるように研究改良を重ね、かなり本格的な美味しさを味わえるものになってきています。そんな冷凍うどんをより美味しく味わうために『使えるネ!冷凍うどん』(セブン&アイ出版)が発売になりました。ここでは、冷凍うどんを美味しく解凍する方法から、冷温、和洋中様々なアレンジ方法が紹介されており、冷凍うどんさえあれば毎日でも飽きることなく食べられるくらいです。今回はこの中から、ひんやり、ガッツリ、ラクラク焼きうどんの3品を実際に作ってみました。

1、暑い日でもひんやりさらさら食べられる「納豆つけうどん」(P.14)


 冷凍うどんは電子レンジで加熱し、水洗いして水切りしておきます。器にめんつゆ、水、納豆、大根おろし、細ねぎ、焼きのり、七味唐辛子を入れたらつけ汁の完成で、ここにうどんをつけて食べます。

 まだまだ暑い日が続いていますが、そんな時にはやはりさらさらっとさっぱり冷たいうどんが美味しいですよね。でも普通のざるうどんじゃ味気ない。そこで1品目として、つけ汁にこだわったうどんを作ってみました。納豆と大根おろしという組み合わせだけを取るとさほど珍しくはないかもしれませんが、これをめんつゆと合わせ、うどんをつけて食べることで、うどんに食材が絡み、ツルツルっと口の中にいろんな食材が入り込んできて、あっさりだけど見た目以上にかなりお腹いっぱいになる一品でした。ちなみに納豆は加熱すると独特のにおいが強くなりますが、冷たいところに混ぜ込むとにおいが軽減されるので、納豆が苦手の人でも美味しく食べられます。

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2、ガツンと元気をつけたいときに!「なすのそぼろ炒めのっけうどん」(P.27)


 サラダ油を熱したフライパンにひき肉を入れて炒め、さらになす、しょうが、しょうゆ、みりん、砂糖、水を加えてひと煮立ちさせます。そこに、水溶き片栗粉を加えてとろみをつければあんの完成です。これを加熱して水気をきったうどんの上にかけ、最後にめんつゆ、水、ごま油を混ぜたものと細ねぎをかければ完成です。

 お腹が空いているけれど、あれこれ何品も料理を作る気力はない…。そんな時にもってこいなのが、栄養&ボリュームがあるこの1品です。ひき肉、なす、しょうがを濃いめの甘辛しょうゆで煮てとろみをつけることで、うどんに絡みやすくなり、また、しっかりした味付けが食欲をそそり、気が付けば女性でもペロッと食べられました。暑さにバテて食欲が落ちている時にもオススメです。

3、懐かしい焼きうどんをさっぱり味に「ツナとちくわの梅風味焼きうどん」(P.47)


 サラダ油を熱したフライパンにちくわ、キャベツ、ツナ、加熱して水切りしたうどんを加えて炒め合わせます。ここに梅干しを加え、塩で味を整え、仕上げに青じそ、削り節を加えれば完成です。

 焼きうどんというと、定番のソース焼きうどんを小さい頃、週末のお昼ごはんにお母さんがよく作ってくれたという思い出がある人も多いかもしれません。もちろんソースで味付けしたものは素朴な味わいがあって、それはそれで美味しいと思うのですが、これは、もう半歩ほど進んだ、ちょっと大人な焼きうどんレシピです。ツナも梅干しとご飯に合う食材なので、もちろんうどんにも合わない訳がありません。梅干しの塩け&酸味、ツナの旨みが全体に絡み、しつこくなく、さっぱりした味にまとめてくれています。お酒の後の、〆料理にも使えそう。

 

忙しい人ほど使わな損そん、冷凍うどん
“うどん”って冬の寒い時期に食べるもの、あまり栄養が摂れない料理と思っていませんか? 今回紹介したように、白いご飯と同じく、うどん自体はシンプルな味なので、基本的にはどんなジャンルの食材とも合わせることができ、時として、ご飯よりも食べやすかったりします。しかも、「冷凍うどん」を使えば、3分もあれば美味しいうどんが完成するのでこれは使わない訳にはいきません。特に忙しい人ほど冷凍庫にストックしておけば、帰ってすぐに美味しいうどんが味わえて便利ですよ。ぜひ明日からでも「冷凍うどんメニュー」を献立の中に加えてみて下さい!

文=JUNKO