◯◯をかけると便秘が解消!肩こり冷え性には生姜湯より「煮干し」、しみたるみには「赤い肉と魚」 カラダの不調を治す食べ物を一挙公開!

健康

公開日:2016/9/10

 この夏の暑さにやられて、ビールを飲みすぎて、体調をくずした方が多いはず。なんだかんだ今年も残暑が厳しい。レジャー日和が続く秋までには体調を万全にしておきたいところ。『病気にならない食べ方』(奥山夏美/マガジンハウス)では、健康効果が高いのに、なぜか出番の少ない食材を紹介してくれている。体の不具合や不調を治す、身近な食べ物に秘められた健康パワーも紹介しているので、この夏に失った健康を取り戻すにはもってこいの一冊だ。

アンチエイジングの味方 黒豆

 黒豆は、捨てられてしまう煮汁にこそ薬効があるという。強い抗酸化作用を秘め、動脈硬化、高血圧、高血糖を予防。サポニンという栄養素を含み、免疫力を高め、コレステロールの安定に役立つのだ。本書によると、乾燥黒豆は炊飯器で炊けるらしい。3合炊きなら1カップ、5合炊きなら2カップまでを限度とし、乾燥黒豆1カップに対し、水を3カップ分、炊飯器に入れる。そのままスイッチを押すと、黒豆が炊きあがるわけだ。この方法で黒豆の煮汁をゲットできる。黒豆の煮汁にだしを加えて味噌汁にしたり、豆乳に煮汁を加えてドリンクとして飲んだりできる。

金メダル級のプロテイン食品 高野豆腐

 必須アミノ酸の量は、卵やマグロ赤身と比べて、ずば抜けて高い高野豆腐。本書によると、市販の平均的なアミノ酸飲料の4倍の含有量を誇るという。大豆製品の栄養価をまるまるパワーアップさせた金メダル級のプロテイン食なのだ。本書では、高野豆腐の新しい食べ方を提案している。乾物の高野豆腐を熱湯に入れて1分半ゆでる。すると、フルフルの豆腐のように元に戻る。食感はモッツァレラに近いらしい。トマトとバジルを添え、オリーブオイルをかけると、高野豆腐のカプレーゼができあがるのだ。さらに、乾物の高野豆腐をおろし金でおろすと、粉豆腐のできあがり。ひき肉や卵料理のかさ増しに、味なじみのよい和えごろもに、粉豆乳としてスープやシチューに活用できる。

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体の不調を改善する食材を一気に紹介

 本書では、体の不調を改善する食材も紹介している。本書の解説を超要約した二言解説を加えて、一気に紹介していこう。

・肩こりや冷え性
×生姜湯で温まる→煮干しを食べる
煮干しにはレバー以上の鉄分が含まれている。ビタミンEを含む食材を食べるとなお良し。

・便秘
×根菜ばかり食べる→オリーブ油をかける
食物繊維だけではどうにもならない頑固な便秘がある。便をゆるくするビタミンCと、腸を滑らかにして滑りを良くするオイレン酸を含むオリーブオイルがいいそうだ。

・しわやたるみ
×ふかひれや豚足を食べる→赤い肉や魚を食べる
コラーゲンを摂取しても、ダイレクトに肌には届かない。コラーゲン生成に必要な亜鉛や鉄を含む食材を食べるべき。

・うつ
×甘いもので気晴らし→肉や魚をガッツリ
「うつ」と「栄養」は密接な関係にあり、神経伝達物質を作るたんぱく質が必須。偏食傾向の方ほど、心の健康を乱しているという。

 このほかにも、イライラ、貧血、ドライアイ、肌のカサカサ、そして薄毛に効く食材まで紹介されていた。気になった方はぜひチェックしてほしい。30代を超えると、心だけでなく、体のケアも大切になってくる。本書は、そのきっかけとして良いかもしれない。

文=いのうえゆきひろ