なぜ世界のメタルファンはBABYMETALに惹かれたのか―? ファンブック『BABYMETAL試論』に絶賛の声

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公開日:2016/9/11

 「アイドル」と「ヘビーメタル」を融合させ、国内外で絶大な人気を誇るメタルダンスユニット「BABYMETAL」のファンブック『BABYMETAL試論』が2016年8月25日(木)に刊行された。脚本家の小中千昭がBABYMETALについて幅広い視点で論考している同書に、ファンからは「BABYMETAL関連本でこんなのは今までなかった!」「凄い読み応えにビックリ」と絶賛の声が上がっている。

 BABYMETALは、2010年に女性アイドルグループ「さくら学院」のクラブ活動の1つ“重音部”としてスタートした。メンバー構成は、“SU-METAL(スーメタル)”“YUIMETAL(ユイメタル)”“MOAMETAL(モアメタル)”の3人。楽曲はメタルサウンドという激しいものでありながら、可愛い容姿と少女らしい衣装に身を包む。抜群の歌唱力やメタルらしさを色濃く反映した壮絶なダンスを披露し、2011年に発表した曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のPVは国内外で大反響を呼んだ。

 さらに2014年に発売された1stアルバム「BABYMETAL」は全米ビルボード総合チャートにランクイン。同年には日本武道館でのライブを行い、日本武道館単独公演の女性最年少記録を樹立した。その後、イギリスの大型フェス「Sonisphere Festival UK」のメインステージに参加し、6万5,000人の観衆を迫力のパフォーマンスで魅了したり、レディー・ガガの北米ツアーのサポートアクトに抜擢されるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せた。2016年12月には「RED HOT CHILI PEPPERS」のイギリスツアーにスペシャルゲストとしての出演が決定しており、その勢いはとどまることを知らない。

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 そんなBABYMETALについての論考を脚本家・小中千昭は自身のブログ「BABYMETAL試論」で綴ってきたのだが、内容を再構成し、修正や加筆を加えてファンブックとして書籍化した。小中は1989年にビデオシネマ「邪願霊」でデビューし、アニメ「デジモンテイマーズ」やTVドラマ「エコエコアザラク ~眼~」、映画「DOORⅢ」などの脚本を手掛け、映画ファンから支持を得ている作家。ホラー作品を多く生み出し、ジャパニーズホラーブームのさきがけとなった。

 そんな小中がBABYMETALについて論考を記録しはじめたのは、2014年にNHKで放送された「BABYMETAL現象 世界が熱狂する理由」を見て以来、すっかりファンになっことがきっかけだという。ブログでは「何故自分がこれほど惹き込まれたのか、何故世界のメタルファン(の一部)が熱狂的になったのか、何故BABYMETALは凄いのか――、山の様な疑問を何とか解明したいという欲求を抑えられなくなり、個人的な考え、個人的な見解を記しておこうという意図で始めた」と、BABYMETALに対する熱い思いを綴っている。

 また、出版については「書籍にまとめる事など全く想定せず、好き勝手に長々と書いてきたもの」「あまりに長文過ぎて、まとめて読める媒体があった方が良いのかもしれないと、ある時点からは思い始めた」とコメント。1カ月ほどかけてブログの整理や、2万字にも及ぶ加筆を行い、全17万字、400ページ近くにもなる他に類を見ないファンブックが完成した。

 同書にはSU-METALのボーカルワークやYUIMETAL、MOAMETALの合いの手の奇跡、ワールドツアー2015でのアスリート性など、幅広く、複合的な視点で記述された考察が収められている。BABYMETALの新たな見方を提示する同書には、「物書きの著者独自の視点での考察は目からウロコの連続! 面白い!!」「今までのベビメタの論評の中で間違いなく最高の深さと広さを持った傑作と断言する!」「これ読んで、ベビメタのすごさに改めて気づかされた! ファン必読の書です」「BABYMETAL語るうえで外しちゃダメ! ゼッタイ!」「著者のベビメタに対する熱量に感動すら覚える、ずっと手元に置いておきたい1冊だ」と絶賛の嵐が吹き荒れている。

 世界を熱狂させるBABYMETALの秘密を紐解き、ファンを大満足させている重厚なファンブック『BABYMETAL試論』。これを手に取れば、ファンもそうでない人もBABYMETALのパフォーマンスを見ずにはいられなくなるはず!