つくりおき“みそまる”1個で料理が広がる&美肌・美白効果もあって超万能!【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/9/11

『簡単 つくりおき みそまるおかず』(ナカムラ チズコ:その他、藤本智子:監修/宝島社)

 長期休みで海外に行って日本に帰ってきた時、仕事で疲れて帰った時に食べる温かいみそ汁は最高ですよね。この美味しさはやはり昔から慣れ親しんできた「みそ」によるもの。ただ、最近では若い世代を中心にみそを味わう機会が減りつつあるようで、そんなみそをもっと手軽に味わってほしいと、みそにだしや具材を混ぜ合わせて丸めた“みそまる”というものが考え出されました。これを作っておけば、あとはお湯を注ぐだけでオフィスなどでもみそ汁が食べられるということで、ひそかに話題になっています。そんな“みそまる”のレシピをまとめた『簡単 つくりおき みそまるおかず』(ナカムラ チズコ:その他、藤本智子:監修/宝島社)が発売されました。ここでは、みそまるのみそ汁レシピだけでなく、料理の調味料として使ったレシピまで計83品掲載されています。そこで、今回はこの中から定番のみそ汁1品、アレンジ料理2品を実際に作ってみました。

1、乾燥きのこでさらにうまみアップ!「えのきのみそまる」(P.14)


 淡色合わせみそ、天然だし粉、乾燥えのきだけ、乾燥わかめ、青じそを混ぜ合わせて丸め、えのきのみそまるを作ります。これを器に入れて180mlほどのお湯を注ぎ、よく混ぜればみそ汁の完成です。

 まずはみそまるを使った定番のみそ汁レシピです。ここでは、みそ、だしの他に乾燥えのきを混ぜ合わせることで、うまみが増し、みそ汁を食べた瞬間に体中の力が抜けてしまうほど、ほっとした気持ちにさせてくれる味でした。また、みそまるをお湯で溶かすことで中から具材が姿を現すシーンが、中なら何が出てくるんだろうというドキドキ感を演出してる感じで楽しかったです。えのきのみそまる以外には、しじみやそうめんを入れた和風のものから、ドライトマトを入れたイタリアン風、ザーサイを入れた中華風みそまるなども紹介されています。

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2、青じその香りがさわやか!「なすと厚揚げのみそまる炒め」(P.50)


 サラダ油を熱したフライパンになすを入れて炒めます。しんなりしたら厚揚げ、万能みそまる(淡色合わせみそ+粉かつお)、酒、みりん、砂糖を加えて絡め、仕上げに青じそを加えてひと混ぜすれば完成です。

 2品目は、万能みそまるを料理に使ったレシピの1つです。みそ汁の具材としても相性が良いなすをみそと一緒に炒めたんですが、みその味がしっかりしみ込んだなすは、噛めば噛むほど深い味わいがし、それを最後に混ぜ合わせた青じその香りが全体をさわやかにまとめてくれていて、このおかずだけでご飯3杯くらいいけそうなほどの美味しさでした。

3、いかの肝が味付けのミソ「いかのみそまる炒め」(P.85)


 サラダ油を熱したフライパンでいかを軽く炒めます。ここに、いかの肝、辛まる(淡色合わせみそ、粉かつお、おろしにんにく、赤唐辛子の輪切り、酒)、酒、しょうゆ、こしょうを混ぜ合わせたものを加えてさっと炒め、最後に万能ねぎを散らせば完成です。

 3品目は、ベースとなるみそまるに、にんにくや唐辛子などの辛みスパイスを加えた辛まるを料理に使ったレシピです。しかも、そこにさらにいかの肝を加えることでコクがアップし、これを炒め合わせたいかは味よし、歯ごたえよしで、箸が止まらず、一皿ペロッと食べてしまいました。作り方はとっても簡単だけれど、お店で出されてもおかしくないほどの本格的なおつまみになりました。これは間違いなくお酒が進みます。

 ちなみに、みそには(1)美肌・美白効果(2)便秘解消(3)疲労回復(4)脳の活性化(5)免疫力アップなど、体に嬉しい効果が数多くあるとのことで、これを知ったら世代問わず、様々な料理で積極的に摂っていきたくなりますよね。

 

万能すぎるみそまるで、食卓もデスクも満たされます
 今回は和食でのみそまるレシピを紹介しましたが、他にも和洋中様々な料理に使え、みそまるの万能さを思い知らされました。ちなみに、みそを漢字で書いた時の「噌」という字は、「がやがやうるさい」=「うるさいほどに味が豊かなもの」という意味があるそうで、その名の通り、みそまるを使えば持ち運びも可能なので、きっと食卓やデスクにまで豊かな味わいを届けてくれるはずですよ。

文=JUNKO