超簡単! パンがキッシュに早変わり! 家にある材料でキッシュを作る方法【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/9/21

『キッシュトースト』(川上ミホ/文化出版局)

 キッシュというと、普段料理をしない人にとってはちょっと難易度高めの料理、というイメージがあると思う。実際、生地を作るか買うかしないといけないイメージがあり、「そんなの無理! わざわざ買ってきてまでは……」と思う人も多いだろう。

 しかし最近、ネットで超簡単なキッシュが人気を集めている。それは、生地を食パンで代用した「食パンキッシュ」。食パンを土台として活用することで、誰でも失敗なくキッシュを作ることができるというものだ。

 そして先日、食パンキッシュを含むパンを使用したキッシュの本、『キッシュトースト』(川上ミホ/文化出版局)が発売された。食パンだけでなく、フランスパン等も活用することで、より幅広いキッシュがお手軽に楽しめる。これは、キッシュ好きとしてはぜひとも試したい……! そこで、実際にいくつか作ってみた。

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1.「ねぎ+里芋+白みそ」(P.38~P.39)


 まずは、和風な「ねぎ+里芋+白みそ」。プチフランスパンの上部を切り、中の生地を押し込んでボウル状にし、内側に白みそを塗る。そこに、茹でてみりんと醤油で味付けした里芋、卵と生クリームと塩で作ったアパレイユを入れ、アルミホイルをかぶせてオーブントースターで15分焼く。だいたい火が通ったら、アルミホイルを外して2~3分焼き、表面がこんがりしたらねぎを散らして完成。

 甘辛くねっとりとした食感の里芋とアパレイユを白みそが見事に繋ぎ、意外にも相性抜群! 見た目もころっとしていて可愛いので、手土産としても喜ばれそう。

2.「ミニトマト+アンチョビ+イタリアンパセリ」(P.42~P.43)


 続いては、アンチョビの塩気が効いた「ミニトマト+アンチョビ+イタリアンパセリ」。ミニバゲットの上部を切り取り、中の生地を押さえて器型にする。そこに基本のアパレイユ、半分に切ったミニトマト、アンチョビをのせ、アルミホイルをかぶせてオーブントースターで15分、アルミホイルを外して2~3分焼くだけ。

 火を一切使わないお手軽レシピだが、アンチョビとミニトマトの濃厚な旨み、イタリアンパセリの爽やかさも程よく感じられて、お酒との相性も良さそうな一品。

3.「りんご+シナモン」(P.56~P.57)


 3つめは、デザートキッシュの「りんご+シナモン」。食パンにくぼみを作り、そこに卵、生クリーム、砂糖で作った甘いアパレイユを流し入れ、薄く切ったりんごを飾る。あとはアルミホイルをかぶせてオーブントースターで12分、アルミホイルを外して2~3分焼き、はちみつとシナモンをかければ完成。

 りんごの甘酸っぱさとスパイシーに香るシナモン、アパレイユの甘みで、ちょっと豪華なフレンチトーストのような味。はちみつをかけることで食べ応えもアップし、朝食にもおやつにもぴったり!

4.オリジナルを作ってみた! 「オレンジ+ラズベリー」


 最後は、オリジナルを考えて作ってみた。「オレンジ+ラズベリー」。食パンにくぼみを作り、そこに甘いアパレイユを流し込む。あとは皮をむいて切ったオレンジ、冷凍のラズベリーを詰め、アルミホイルをかけて15~20分ほど焼き、アルミホイルを外して2~3分焼けば出来上がり。

 オレンジとラズベリーの爽やかな甘さがアパレイユと合わさって、程よい甘さに。アパレイユに、ラム酒やブランデーを混ぜても美味しそうだ。我ながら大成功と言っていいだろう。

 ちなみに、生地が若干ゆるくはなるが、生クリームの代わりに牛乳を使っても作れるとのこと。パンと卵と牛乳なら、大抵の家庭にあるし、価格的にもお手頃でありがたい。キッシュを作る、となると、慣れていないと構えてしまいそうだが、作ってみるととっても簡単! 毎日の朝ごはんをキッシュにすることで、簡単にバランス良く栄養を摂ることもできそうだ。

 この『キッシュトースト』には、他にも幅広いキッシュトーストレシピがたくさん掲載されている。まずは本書でコツをつかんで、慣れてきたらぜひ自分好みのオリジナルキッシュトーストを楽しんでほしい。

文=月乃雫