洗いもの、ほぼゼロ! 時短にもお弁当にも役に立つ、アルミホイル調理レシピ

食・料理

公開日:2016/9/25

『魔法のアルミホイルレシピ100―洗いもの、ほぼゼロ!』(たけだバーベキュー:監修/ワニブックス)

 アルミホイルで調理というと、野外でのバーベキューを思い浮かべる人が多いだろうか? 直接網に載せて焼くと、肉や野菜に付きっ切りでひっくり返さなければならないが、アルミホイルで包んで焼けばほったらかしておいてもあまり焦げ付かない。しかも後片付けが簡単になる。しかし、アルミホイル調理はアウトドアの特権ではない。実はインドアでの方が更に便利に使えるのだ。そこで、今回は、インドアで重宝するアルミホイル調理のレシピ本『魔法のアルミホイルレシピ100―洗いもの、ほぼゼロ!』(たけだバーベキュー:監修/ワニブックス)を紹介する。

バーベキュー大好き芸人が気付いたインドアでの使い方

 この本の著者は芸人のたけだバーベキュー氏。芸名にバーベキューと付けるくらいバーベキューを頻繁に行っていた彼は、調理と片付けの手間を省くためにアルミホイルをよく利用していた。でもある日、アルミホイルはアウトドアよりもインドアでの方がもっと使い勝手がよいのではないかと気が付いた。そこで、アルミホイルでどんな料理ができるか一通り試してみたところ、メインディッシュからデザートまでなんでも作れてしまうことがわかった。

 アルミホイルは、アウトドアで使うと調理器具と食器の両方の機能を備えた万能グッズになるが、インドアではそれらの機能にプラスアルファされる。オーブントースターやグリル、フライパンなどと組み合わせることで、メニューの幅が広がるのだ。

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ほったらかしで1品できる便利さ

 アルミホイルはアウトドアでは洗い物を激減させる便利アイテムだが、インドアで使うと皿洗いの手間が省ける以上に便利なことがある。材料に調味料を振りかけ、アルミホイルで包んだら、オーブントースターに放り込んでタイマーをセットするだけ。後はできあがりを待っていればいい。

 火加減の調節をしなくても勝手においしくできあがり、アツアツをそのまま食卓に運んで食べられる。だから、普段全く料理をしない人でも思いついたら、自宅にある材料だけで何か1品作ることができそうだ。

アルミホイルのここがスゴイ

 アルミホイルをインドアで使うにはそれなりに意味がある。お料理ビギナーでも簡単調理できるうえに、皿としても使えるうえに、食べ終わったら丸めてポイッ。洗い物要らずの便利さは、アウトドアでなくてもありがたい。

 しかも、アルミホイルで材料を包んで焼くと、材料自体の水分で蒸し焼きになる。油をカットしてヘルシーに調理できるうえに、素材本来の旨みも損なわない。下ゆでなど準備なしで調理に入れて時短にもなる。だから、インドアで使ってもいいことづくめなのだ。

アルミホイルは変幻自在

 この本では、アルミホイルの使い方として、基本のシンプル包みを初め、ふんわり仕上げる封筒包みや焦げ目も付けられるBOX包み、両端をくるくるっと絞ったキャンディー包みなど、材料や調理法に適したアルミホイルの使い方が紹介されている。そのうえ、市販のアルミ皿やホイルカップもアルミホイルの変化形として活用すると、ごはんを炊いたり、スープのような汁物を作ったりすることも可能だ。

酒のつまみやお弁当のおかずにピッタリ

 アルミホイルやホイルカップを使った調理は、おつまみやお弁当のおかず作りにピッタリ。例えば、野菜や肉を味付けしてホイルに包んでおけば、他の調理をしている間にオーブントースターやグリルで1品作れてしまう。お酒を飲むのに何かもう1品欲しいときや、忙しい朝のお弁当作りに活躍すること間違いなしだ。

 バーベキュー好きのたけだバーベキュー氏だが、決してマメな料理好きではない。家ではズボラ男子だという彼だからこそ、普段料理をしないような人でも作れるような簡単レシピで、サイドメニュー、メイン料理、ごはんもの、おつまみ、デザートという幅広いジャンルの料理を作ろうと考えられたのだろう。簡単に作れるメニューばかりだが、どれも手抜き感はない。ローストビーフやアクアパッツァ、パエリアなど豪華なメニューもたくさんあり、アルミホイル調理の奥の深さには驚かされた。

文=大石みずき