「進行胃がんで余命半年」と宣告された現役のがん外科医。立場が180度変わったからこそ見えたこと

健康・美容

公開日:2016/9/25

 僕にはもう、「いつか」はない。だから、「今すぐ」やるのです―。「何もしなければ進行胃がんで余命半年」と、ある日突然宣告された現役バリバリのがんの外科医が、一日でも長く元気に過ごすために実践したことを紹介する『余命半年、僕はこうして乗り越えた! ~がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと~』が2016年9月29日(木)に発売される。

 立場が180度変わったからこそ見えてきたこと。どうしたら、医師とがん患者の距離は埋められるのか? どうすれば、一日でも長く元気に、いのちの最長不倒距離を延ばせるか? 治療の選択、心構え、闘病のヒント、諦めない気持ち、家族との時間、そして誰かのために生きるということ……。

 がんと診断されてから、現役の外科医が行ってきたこと、並びに、自分の経験からやっておけば良かったと感じたことが8項目にわたって詳しく述べられている。

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~少々の反省も踏まえて~
1)いつがんが見つかってもいいように準備をする
2)がんと診断されたら(告知)
3)治療方針の決定
4)治療を受ける前に、まずはやっておくべきこと。やらないといけないこと
5)検査・治療中の注意事項
6)社会生活を送るにあたって
7)再発したとき
8)人生の最後を迎える準備

 がん闘病に必要なのは涙ではなく、冷静な判断力と、治療の正しい選択と、仲間と分かち合える希望だ。

西村元一(にしむら・げんいち)
金沢赤十字病院外科部長、及び副院長。1983年金沢大学医学部卒業、同医学部第二外科入局。金沢で生まれて以来50年以上市内に住み、金沢が本当に大好きな外科医。専門の大腸がんの治療などを中心に、患者さんにいかに最善の治療を提供するかを絶えず考えている。地域の住民が病んでも老いてもその地域で最後まで生活していけるようにと考える中で、イギリスにあるマギーズキャンサーケアリングセンターを知り、金沢にマギーズのコンセプトを持つ施設をつくることを夢見て、2015年3月、自身にがんが見つかってからは、その実現に向けて仲間と共に邁進している。同書発売日に、余命半年と言われてから二度目の誕生日を迎える。がんとむきあう会の理事。

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