もう「言われっぱなし」はイヤ! 不当にキレる上司や否定魔の同僚を迎撃する3つのフレーズ

ビジネス

公開日:2016/10/11

 職場であなたを執拗に攻撃してくる相手、すでに感情のコントロールを失っている相手、あなたの顔を見るたびに勝手に不機嫌になる相手……、そんな相手に「言われっぱなし」になっていませんか?

 今回は奇麗ごとでははね除けられない鬱陶しい相手を「迎撃」するためのアクションをご紹介します。「言われっぱなしは大人の対応だけではおさまらない場合もある」ことを前提にお話させて頂きます。

 もちろん自分が悪い場合は反省し、直さないといけません。しかし、理由もないのに常軌を逸して攻撃をしかける相手がいたなら? そのときは「レッドカード」を出すべきです。以下に紹介する内容は非常識な内容かもしれません。しかしそれを承知で戦って欲しいのです。もう我慢はやめましょう。本来あなたはイヤなことを言われる筋合いなどないのです。これ以上、自分が情けなく、滑稽に思える瞬間は必要ありません。

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【迎撃その1】
不当にキレまくる上司には「それほど怒る理由を教えてください」

 意見を言っただけで烈火のごとくキレられた!しかもそれを何度も繰り返される。これを放置しておくことで「ああ、コイツはキレても良い相手なんだな」とも思われ、顔を見れば怒鳴られる状況に追い込まれかねません。上司のほうもすでに感情のコントロールが不能な状態。こんなときは勇気を出して次のようなフレーズを投げかけてみてください。

「ちょっと待ってください。どうしてそんなに怒るのですか?」

 ちょっと前のめりでつっかかります。そして一拍置いて「理由を分かりやすく教えてください」と落ち着いてもう一度付け加えます。ここでさらに怒られても謝ってはいけません。そこまで激怒する理由は何かがわからないのに謝る部下はかえって信頼されません。ここで上司に理由を冷静に考えさせることで、彼が何に怒っているのかを整理することができます。そこで「そんなに激怒するほどのことでもなかった」と気付いてもらうのが目的です。

 「言われっぱなし状態」から「理由を聞き出す状態」に切り替える、これにより上司を冷静にさせる作戦です。どうしても怖くて言えない人は次のようなフレーズをメールで送ってみてください。「先ほどは失礼しました。今後のために、私の改善すべき点をご指導頂けましたら幸いです。今後胸に刻んでおきたいと思います」と。これにより、意味不明に怒られる状況を抜け出すことができます。仕事のミスを冷静に指摘されるのは仕方ないこと、しかし「不当な怒りをぶつけられる」のは割にあいません。自分の心を守るためにしっかりシャットアウトしましょう。

【迎撃その2】
否定しかしない同僚には「否定するだけじゃなく実現方法考えましょうよ」

 会議や世間話のとき、いつも強い口調で「それは難しいでしょ」と否定する人。いつも否定ばかりされると、アイデアを発言する気が失せてしまいます。考える必要のないリスクばかりをほじくりだし、良いところまですべて否定的に考えてしまう人です。放置することで周囲の人もやがては前向きなアイデアや夢を語らなくなってしまいます。このように同僚が頭ごなしに否定してきたら、こう言い返しましょう。

「すぐにできないと否定するのは“創造の放棄”だと思わないか?」

 それでも引き下がらない場合は「本当に頭のいい人は実現方法を考えるよね? 否定だけなら誰でもできる」と反撃。相手は根拠のないプライドを持っていて、否定を通じて自分の居場所をつくっています。そのプライドごと頭ごなしに否定してあげれば良いのです。

 これにより相手は自分がやっていることにはじめて気付きます。それでも食い下がる場合は「意見を言うのは勝手だけど、このどんよりした空気は誰のせいだ?」と畳み込みます。それでも「前向きなことばかり話しても意味がない」とさらに言い返してくる人もいます。コンサルタント気取りの否定のプロです。

 そんなときは「今はアイデアを膨らませる時間だから知恵を出し合おう」と強めの口調で跳ねのけます。もしあなたが議長なのであれば、場の空気を前向きに保つのはあなたの役目。否定的な意見に引きずられずに創造的に会議を進めることです。また途中で多数決をとり意見を聞いてみるのも「否定魔」を撃退する方法の1つです。アイデア出しの段階にも関わらず、物言いが否定的で良くない空気を必要以上に作る相手にあわせて会議をすすめた瞬間、会議は台無しになります。しっかりコントロールしたいものです。

【迎撃その3】
重箱の隅攻撃は「直接業務の進行に関係なくないですか?」

 直接業務に支障があるわけでもない小さなミス、そこをヒステリックに注意する上司。そんな上司が目の前に毎日いるだけで会社が大嫌いになります。たとえば、社内数人の業務進行、共有用のラフな文書。上司は10ポイントの文字で書いて欲しいと思っていたが、1カ所9ポイントの大きさで書いてしまった。この「レベルの小さなミス」を烈火のごとくしつこく怒る上司。こんな上司は渾身の思いではねのけるべきです。「あなた自身がもっと重要な仕事に集中するため」に、あえて強めに逆ギレしましょう。

「直接業務に支障ないですよね?いい加減にしてください」

 新しいルールをあなたがつくるつもりで言い返します。それでもしつこく言ってくるならば相手はすでに「論理的」に話しても無駄な相手です。その場合は「うっとうしいんですよ。黙ってください」と感覚的な言葉で強く言い切ります。

 たしかに非常識なリアクションです。しかし感情のコントロールができない相手はこうもしないと黙りません。めんどくさい論理攻撃には短絡的な「感覚」で返してください。それが言えない場合は、メールで同じ旨を送ります。マイナスの噂を流されるかもしれません。生意気と思われるかも知れません。しかしこれは自分の心を守るためにとるべき選択肢の1つではないでしょうか?

 いかがでしたか? 非常識で大人げない対応であることはわかっています。しかしすべてはあなた自身のこころを守るためです。反撃は相手のためでもあります。負け癖を脱出するためにも、しっかり迎撃してください。健闘をお祈りします。

文=citrusエッセイスト 潮凪洋介