「裁量労働制:会社にとって最良で、社員にとっては裁量の無い制度」Twitterで話題沸騰の『ビジネス版 悪魔の辞典』が面白すぎる!

ビジネス

公開日:2016/10/15

 10月初めに、とあるTwitterユーザーが『ビジネス版 悪魔の辞典』(著:山田英夫)という書籍に関してのツイートが拡散され、大きな話題になっている。その結果からか、Amazonの「ビジネス・経済」本の“売れ筋ランキング”でも同書が一時的にだが1位に輝いた。

 『ビジネス版 悪魔の辞典』は、日本型組織の実態、仕事の本質について、ブラックな笑いとともに教えてくれる一冊。普通の教科書には載っていないビジネスの真実に迫っているものだ。なお、「昇格試験等の対策に使用するのは危険です。ご注意ください」とのこと。

 “辞典”とのことなので、ビジネスに関する用語の説明が書かれているのだが、その説明文が実に秀逸。

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面接:書類の写真と実物の違いを確認する場。米国では男性か女性かを確認するために行う。受ける人にとっては人生の大舞台。面接する人にとっては、日常業務が妨げられる面倒事

残業:仕事が多すぎて残ってしまう人と、生活のために仕事を残す人が、同じ手当をもらうこと

裁量労働制:会社にとって最良で、社員にとっては裁量のない制度

有能な社員:上司の指示のどれを受け入れ、どれを聞き流すかの判断ができる人。

無能な社員:上司の指示をすべて受け入れる人

 などといったものが記載されている。著者の山田英夫は、三菱総合研究所に入社し、主に大企業のコンサルティングに従事、その後1989年から早稲田大学で教鞭をとり現在に至っている。専門は競争戦略、ビジネスモデルとのことで、これまでにも『競争しない競争戦略』『なぜ、あの会社は儲かるのか?』など、至って真面目なビジネス関係の書籍を多く手がけている。

 購入者からは「どこを切っても面白い」「おもわず声を上げて笑ってしまうものから、にんまり笑うものまで本当に楽しませていただいた」「普段何気なく耳にしたり、目にしたりする言葉の『真意』が判る」「日々の業務に忙殺される多くのビジネスパーソンに読んでもらいたい一冊」と絶賛されている『ビジネス版 悪魔の辞典』。プレゼントとしても最適らしいので、周りに仕事に悩む友達がいたら、是非プレゼントしてみては!?