「オススメください」は地雷ワード! 世界で一番わかりやすい 美味しいお酒の選び方

食・料理

更新日:2016/10/24

「デート相手から『センスいいね』とほめられた!」「店員さんと話すときの不安がゼロになりました!」「もっと若いころに知っておけば…」など、読者から反響続々の一冊『世界で一番いちばんわかりやすい おいしいお酒の選び方(ディスカヴァー携書)』(山口直樹/ディスカヴァー・トゥエンティワン)。著者はソムリエであり酒匠(さかしょう)、そしてバーテンダーという「お酒のプロ」の山口直樹さんで「おいしいお酒を選ぶのに、お酒に詳しくなる必要はまったくない」と、彼は言い切ります。

 美味しいお酒を選ぶために必要な情報だけを整理し、プロやマニアだけが知っていればいいようなウンチクを徹底的に省いたお酒選びのガイドブックともいえる本書の中身を少しだけご紹介しましょう。

「オススメください」は地雷ワード

 世の中には、絶対に誰が食べても美味しい食べ物はありません。人それぞれに「好み」があり自分の好みを知らないままに「オススメください」と注文すれば「なんか違うな」と失敗することも。お店でワインを頼むときは「料理に合わせたいんですが、どんなものがいいですか?」と聞いてみるのが王道です。また、赤ワインなら「重め」「軽め」、白ワインなら「甘口」「辛口」と好みの方向性を示すと、ハズさずに選んでもうことができます。では、自分でワインを選ぶときはどうすればいいのでしょうか?

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ワイン選びは「品種」こそすべて

 ワインのラベルには、品種や銘柄、産地、収穫年(ヴィンテージ)など、情報がぎっしりと詰まっています。お酒に詳しくないうちは、とりあえず品種以外は無視していいと著者はいいます。

 品種と味のイメージさえインプットすれば、自分でも美味しいワインを選ぶことができます。そのために覚えるべき品種は、赤ワインでピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、メルロー、テンプラニーリョの5種類、白ワインでシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングの3種類だけです。本書では、それぞれの品種を「女の子のキャラクター」にたとえる というユニークな方法で紹介されています。

チャートでわかる、好みのワインや日本酒

 品種をキャラ化するだけでなく、好みのお酒がみつけだせるように著者オリジナルのユニークな方法がいくつも紹介されており、その中に一瞬で好みを導くチャートといったものがあります。

 例えば、赤ワインの好みなら「コーヒー派」か「紅茶派」を聞けばその好みがわかるというのです。コーヒーが好きなら樽香の要素を持つ「ボルドー系」、香り華やかな紅茶が好きなら「ブルゴーニュ系」、さらにコーヒーにミルクや砂糖を入れて飲むか、紅茶にミルクやレモンを入れるかといったなどによって、好みの味がより具体的に分かるのです。

 赤ワイン以外にも、しめさばの好みで白ワインの好み、卵焼きの好みで日本酒の好みがわかるといったチャートがあり、お酒の知識がなくても簡単な質問に答えていくだけで、好みのワインや日本酒のタイプをみつけることができます。

できれば美味しいお酒「だけ」飲みたいあなたへ

 本書ではワインについてだけでなく、「日本酒は悪酔いしやすいという通説はウソ」「ラベルに『米の名前』が大きく書いてあるお酒はダウト」といった日本酒の選び方や意外な真実、「厳選! 『男女別』×『お酒の強さ別』定番カクテルトップ3」「バーでメニューが出てこないときはどうすればいいの?」など、カクテルの選び方やバーの疑問についても、わかりやすく紹介されています。この一冊を読めばもう、ワイン、日本酒、カクテルをハズさないようになれるはず!

文=なつめ