大人気絵本『ないしょのおともだち』の著者最新作発売! 今度の主人公はふたりのバレエが大好きな女の子

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/13

 ママ向け雑誌では絵本のかわいいインテリアが話題になるなど、子どもだけでなく女性にも注目されている絵本作家バーバラ・マクリントックの最新作『ふたりはバレリーナ』が、2016年10月25日(火)に発売される。また、2016年11月19日(土)にはマクリントックの来日講演が「国立国会図書館 国際子ども図書館」で開かれることが決定。どちらもファンにとってはうれしい知らせとなった。

 同書は、バレリーナを夢見る女の子・エマと本物のバレリーナ・ジュリアのお話。何の接点もない2人だが、バレエが大好きという点は同じだった。そしてある日、大きな劇場でジュリアが踊ることになり……というお話。2009年に日本で刊行された絵本『ないしょのおもともだち』も大人気となったことから、最新刊にも期待の声が高まっている。

 日本で13点もの絵本が邦訳されているマクリントックの来日講演のタイトルは「過去と未来をつなぐ バーバラ・マクリントックえほんの世界」。マクリントック本人からは「マリアとネズネズの絵本を楽しんでくだされば嬉しいです。日本にいって、みなさんにお会いするのを楽しみにしています」というコメントがイラストとともに寄せられている。貴重な講演会を楽しみにしていたファンが多数いたため、残念ながら申し込みが殺到し、講演会は即定員に達してしまったようす。ただ、当日はあすなろ書房、岩波書店、ほるぷ出版から刊行されている絵本の販売も実施される予定。欲しい絵本がなかなか売っていないと嘆いている人はここで手に入れよう。

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■バーバラ・マクリントック来日記念講演「過去と未来をつなぐ バーバラ・マクリントックえほんの世界」
日時:2016年11月19日(土)
講演:14:00~16:00まで(英語・逐次通訳)
場所:国立国会図書館国際子ども図書館 アーチ棟1階研修室1
共催:一般財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC)
※定員に達したため受付終了

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バーバラ・マクリントック
幼いころから絵を描くのが大好きで、人生の最初の想いでは床に寝そべって両手にクレヨンを持ち、色とりどりの大きな丸を描いていたこと。19歳のとき、モーリス・センダックの勧めでニューヨークに移り、絵本の創作を始める。ビクトリア朝の舞台背景や衣装を用いたクラシックな雰囲気を得意とする。子どものころ両親が写真店を経営していたことや、近くに住んでいた祖父母の家が18世紀の石造りの農家で、ビクトリア朝の家具や世界中から集められた風変わりな品々が飾られていたことなどが、独特の作風に影響している。現在はコネチカット州在住。

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