マンガ家が描いた「YouTuberになるための本」。 YouTube動画総再生回数600万回超の“みるさん”って?

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公開日:2016/10/20


 ある小学校での“将来なりたい職業ランキング調査”で、「YouTuber」が第3位になったというニュースは記憶に新しいところ。誰でも動画を投稿でき、うまくいけば全国のみならず世界中の注目を集めることができる上、広告収入を得られる可能性もあるYouTuberは、いまや子どもたちにとって憧れの職業になりつつあるのかもしれない。

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 ところで、【歌ってみた】という言葉をご存知だろうか。YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトに、自らの歌声を動画形式で投稿することを指し、その投稿者のことは、いわゆる「歌手」とは区別されて「歌い手」と称されている。

『みるさんの【歌ってみた】やってみた』(KADOKAWA)は、マンガ家・みるさん(たみやともか氏)の、これまでの実体験を綴った描き下ろしコミックエッセイだ。幼少のころからの歌好き、カラオケ好きが高じて、30代にして本業のかたわら始めた「歌い手」としての活動が、ふと気がつけば大人気になっていたという。そして今や、オファーを受けてテレビ番組にも出演、この夏にはなんとワンマンライブも実現した。

 それもそのはず、なんと彼女のYouTube動画サイト「みるさんの部屋」の動画総再生回数は600万回超、チャンネル登録者数は約17,000人なのだ。動画投稿やYouTuberのノウハウ本は数多く存在するが、「この本はひと味もふた味も違います。この1冊にこれまでの私の実体験をすべてつぎ込みました」と、みるさんは語る。

 ひとつは、コミックエッセイという形なので、みるさん本人がキャラクターとなって誌面に登場し、文字だけでは伝えることのできないエピソードやノウハウを楽しく読むことができること。
 そして、すべて本人の実体験だから、これまで実際に使ってみたオススメの機材やソフトの使い方、簡単な裏技までもがイラストで詳しくわかりやすく解説されていることも、この本の特長といえる。
 また、思わずやってしまった失敗談や、赤裸々な「歌い手あるある体験」を綴ったマンガ、YouTuber×お金の話、画像編集や画像をアップした後の展開話など、とにかく内容が盛りだくさんなのだ。

「歌うことが好きな人はもちろん、聴くことが好きな人にも、とにかくすべての歌好きの皆さんが楽しめる本をめざしました」とみるさんが言うように、初心者が読んでも十分楽しめる。

「ニコニコ動画やYouTubeのアカウントの作り方」から「自宅録音で必要な三種の神器」「自分の歌をフリーソフトで編集する技」「一枚の写真から静止画像の動画を作る方法」「動画編集の基本マスター法」という動画投稿までのノウハウ。
 そして、「歌友(うたとも)さんとつながって可能性を広げるには」「配信サイトではトーク力と歌唱力のどちらも鍛えるべし」「ツイキャスで人気になるための10の小ワザ」などの実践編。
 さらに、「オススメの最強のどケアグッズ」や「みるさんが初めて収益化した動画とは?」「動画を拡散してもらう方法」まで、内容は余すところなく細部まで充実している。1つでも気になる項目があったら、いますぐ本を開いてみよう。

「読むだけで、歌がうまくなる!」―—この1冊が歌好きの人にとって、世界発信のバイブルになるかもしれない。