遠ざけたい人は電話帳から削除! いち早く停滞期から脱出する“シンプル仕分け”とは?

暮らし

公開日:2016/10/25

『人生が軽やかに回り出す 1週間でごっそり捨てる技術』(リタ・ポーレ:著、畔上 司:訳/主婦の友社)

 世は整理・お片付け本の花盛り。あなたも一冊はその類を手に取ったことがあり、一度は「本腰を入れて片付けよう!」と決心したことがあるのでは? とはいえ花盛りなのは片付け人口が多いだけでなく、やってみたけど上手くいかない人が後を絶たないからでもある。相性の好いメソッドに出会いたくて情報を探しているあなた、インテリアデザイナーにして風水コンサルタントのドイツ人、リタ・ポーレの『人生が軽やかに回り出す 1週間でごっそり捨てる技術』(畔上 司:訳/主婦の友社)はいかがだろう。

 本書はタイトル通り「捨てる」技術満載なのだが、風水の知見から「捨てた後」の空間の浄化(スペース・クリアリング)方法も紹介。大好きなものだけになった部屋で今後の目標(結婚や仕事の成功など)を明確にしつつ新鮮な風を入れる、塩で清める、香を焚く、新鮮な花を飾る、手を打つ…。部屋という「外の世界」とともに、心という「内の世界」も清々しくなる、部屋にも心にもエネルギーが満ちる「儀式」がユニークだ。

 著者曰く、1日の所要時間は3~4部屋の住まいで約2時間、もっと小さい部屋ならそれ以下で大丈夫。早速1週間の片付け×風水スケジュールを見てみよう!

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3つの箱で簡単仕分け、部屋も心もピカピカに

【1日目】
3つの箱を用意する。ナンバー1の箱は捨てる物用。ナンバー2の箱は売ったりリサイクルしたりする物用。ナンバー3は宝物を入れるので、きれいなものを。また最終日に香を焚く準備として香料を購入する。自分の生活に不要なものをリストアップする。

【2日目】
玄関から時計回りに所持品を3つの箱に分類していく。分類は深く考えず、自然に。捨てると決めた物は、可能な限り早く家の外に出す。

【3日目】
昨日の続き。

【4日目】
選別を終えて掃除。その後は入浴してリラックス。

【5日目】
自分の生活から遠ざけたい人をリストアップし、電話帳から削除する。暮らしの中で何が大切か、何が多すぎるかについても考える。

【6日目】
ガラクタがすべてなくなったので各室の気(エネルギー)をホワイトセージ等で浄化する(翌日か数日後にエネルギー充電のために香を焚く)。

【7日目】
自宅がきれいになったことを喜び、ナンバー3の箱に入った大事なものを並べて祭壇を作る。香を焚く。

 もしこれほどまとまった時間がとれないとしても「毎日何かを捨てる」「週に一日、何も買わない日を作る」「部屋に『明堂』(何も置かない平面)を作る」などとりあえずはじめられる実践的なアドバイスも多数まとめられている。

 部屋が、あるいは人生が停滞気味なら、「片付け×風水」を取り入れてみるのはどうだろう。捨てれば、変化は必ず起こる!

※本書は2002年に出版された『ドイツ式 シンプルに生きる整理術』(主婦の友社)の改訂版です。

文=青柳寧子