松坂慶子、染谷将太を「空海にぴったり」と絶賛! 総製作費150億円、構想5年余の日中共同制作映画「空海―KU-KAI―」2018年公開予定!

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更新日:2016/11/28

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 2011年から構想5年余、総製作費150億円をかけ、ハリウッドを凌ぐスケールにて製作進行中の日中共同製作映画「空海―KU-KAI―」が2018年に公開(予定)することが発表された。

 原作は『エヴェレスト 神々の山嶺』『陰陽師』など多数の著作が映像化されているベストセラー作家・夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』。中国、唐の時代。日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫る―。この壮大な物語が日本=中国の共同製作として、スタッフ1,000人を動員し史上最大のスケールで映像化される。

 メガホンをとるのは、カンヌ映画祭パルム・ドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ほか数々の受賞を果たし、世界にその名を轟かせる巨匠、陳凱歌(チェン・カイコ―)。そしてキャストでは、日本代表として、主演である若き日の空海を演じるのは染谷将太。また、若き空海=沙門空海の相棒となる唐代の詩人、白楽天役には中国にて好感度俳優第一位に選ばれる人気の黄軒(ホアン・シュアン)。日中を代表する若手俳優の競演が繰り広げられる。オール中国ロケで撮影される同作では湖北省・襄陽市に唐の都を完全再現し、7月31日(日)からクランクイン。主演の染谷も丸刈りの僧侶姿で合流し、2016年内いっぱいの約5カ月間の長期間の撮影に対し、気合い十分で望んでいる。

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 六本木アカデミーヒルズタワーホールにて開催された製作報告会見では、日中両国の政府代表者が激励に登壇。原作者の夢枕獏ら製作代表者が製作状況ならびに完成作へのヴィジョンを発表した。さらに、同作の日本人キャストの華である松坂慶子が華やかな和服姿で登場。松坂は主人公空海と白楽天が追い求める謎のカギを握る白玲を演じている。夢枕獏、松坂慶子の挨拶を紹介しよう。

初めて『空海』を書いたのは今から40年位前。たった一人で長安にリュックサックを背負って取材にいきました。取材に10年。執筆に17年。こんな形になるとは夢にも思いませんでした。先日セットを見学してきましたが、長安の街並みががそのままにありました。頭に描いていた長安を自分の足で歩いていた。不思議で素晴らしい体験でした。この映画が出来上がって、遣唐使船が担っていた役割をこの映画が担えれば嬉しいです。夢枕獏

長年の憧れの陳監督の演出を受け大変幸せでした。オファーを受けたのが今年の4月1日エイプリルフールの日で、夢なら醒めないでと。大変嬉しかったです。大唐時代の壮大でち密なセットの中で撮影をさせていただきました。美や真摯な思いが貫かれている現場からたくさんのことを教わりました。監督から「日本の女性は控えめな美しさがある。白玲は伝統的な美を身に備える女性です。」という説明を受けました。衣装合わせの時には、一から新たに白玲像を作り上げていきました。ロケセットもパワーがあり、その時代に第一線で活躍された方たちの美しさは教わることが多かったです。美とパワーで酔わせてくれる作品だと思います。よろしくお願いいたします。松坂慶子

 陳監督と主演の2人からのVTRメッセージも上映され、監督は「6年かけて襄陽の沼地に広大な唐のセットを作りました。この映画が夢の唐の時代にみなさんをお連れします。皆さんの応援に感謝いたします。」と語り、主人公の空海を演じる染谷は「空海という役をやれることに幸せをかみしめております。監督をはじめホアン・シュアンや中国の素敵な役者さんたちと共演できて本当に刺激を受けています。そして素晴らしいセットで毎日ここで撮影しているだけでワクワクしています。早く皆さんの元へ届けたいです。」と意気込みを語った。

 白楽天を演じるホアン・シュアンは「この役を演じることにとても感謝しております。日本の俳優さんたちの仕事への誠実さや情熱を感じています。」と同作への思いを語った。さらに、質疑応答で染谷の空海の印象を聞かれた松坂は「若いのに落ち着いていて、天才と呼ばれた空海の若き時代にぴったりでした!」と太鼓判を押した。報道陣からの「中国語でのご苦労は?」との問いかけに松坂は「中国語は監督からの分かりやすいご指導があって戸惑うことはなかったですが抑揚が難しかった。短期間で集中して覚えたので日本への帰りの空港で思わず謝謝と出ていました。」とジョークを交えた。

映画「空海―KU-KAI―」あらすじ
7世紀、中国は唐代。平安時代にあった日本より遣唐使として送られた若き日の空海(沙門空海)は「密教のすべてを会得する」という決意にいた。あるきっかけで知り合った白楽天という詩人(のちの白居易)との交流を深めているなか、唐の都は権力者が次々に死んでいく、という事件に見舞われていた。空海は、白楽天とともに一連の事件を探るのだが、やがて歴史が生み出した巨大な謎と対峙することとなる―。

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