肌荒れ、ストレスにも効果的! 1日大さじ1杯の「れんこんパウダー」で今年の冬は風邪知らず【餃子を作ってみた】

食・料理

更新日:2022/3/28

 11月に入り、ぐーんと日中の気温も下がって寒くなってきました。そうなると必要になってくるのが風邪対策。手洗いうがいといった基本的なことはもちろんですが、今年の冬はぜひ体の中からもウイルスを寄せ付けない体作りをしてみませんか? そんな時に役立ちそうな『魔法の粉「れんこんパウダー」健康法』(村上祥子/講談社)を見つけました。れんこんと言えば、まさにこれから旬を迎える野菜ですが、なぜれんこんが風邪対策に有効なのでしょうか? れんこんの知られざるパワーをひもときながら、実際にれんこんパウダーを使った料理1品を作ってみました。

「れんこん」の5大パワー

 寒いこれからの時期に旬を迎えるれんこんには健康な体作りに欠かせない5つのパワーが備わっています。

(1)れんこんのネバネバ成分が体中の粘膜のバリアを強化し、病原菌が体内に入るのを防ぐことで、病気の予防につながる。
 →花粉症、ドライアイ、風邪、胃腸炎などに効果的

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(2)レモンに匹敵するほどビタミンCが豊富で、しかも加熱しても損失が少ない。このビタミンCの強い抗酸化作用により、老化、生活習慣病から体を守り、シミ防止にも効果大。
 →肌荒れ、カサカサかゆみ肌、ストレスなどに効果的

(3)不溶性の食物繊維を含むことで、腸のぜんどう運動を促し、便秘解消、肥満防止、腸内環境の整備なども担う。
 →便秘などに

(4)カリウムも多く含み、高血圧予防、むくみの解消に効果を発揮。
 →むくみなどに効果的

(5)ビタミンC同様に抗酸化作用があるタンニンを含み、老化やガン予防、血管を収縮させる作用、炎症を抑える作用もある。
 →止血などに効果的

 このように、風邪対策だけでなく他にも魅力的なパワーをたくさんもったれんこんですが、実際に毎日れんこんを食べ続けるというのはなかなか至難の業ですよね。そこでおすすめなのが「れんこんパウダー」。これはれんこんの水分を完全に取り除き粉末にしたものなので、栄養成分や効能はれんこんと全く同じです。

 そこで、せっかくなので、ここでは「れんこんパウダー」の作り方をご紹介します。

「れんこんパウダー」の作り方

1、れんこんを洗って水気をふき、皮つきのまま3mmほどの厚さの輪切りにします。

2、耐熱皿にペーパータオルを敷き、その上にれんこんを重ならないように並べます。


3、ラップはかけずに、600Wの電子レンジで2分加熱したら、新しいペーパータオルで押さえて、れんこんの水気を取り除きます。

4、これを、オーブンシートを敷いたバットにれんこんを並べ、室内に2日ほどおくと、色が濃くなり、カラカラに乾燥します。

乾燥させる前
2日後

5、乾燥したれんこんをミキサーなどにかけ粉末状にすれば完成です。


 れんこんから余分な水分80%を取り除き、有効成分だけが凝縮されました。これをたった大さじ1とるだけで、100gものれんこんと同じ栄養を摂取できます。ちなみに、保存容器や保存袋に入れて、冷蔵なら約1か月、冷凍なら約6か月保存可能です。

 このれんこんパウダーは、ヨーグルトやスープなどに混ぜて食べたりするのはもちろんのこと、料理を作る際に混ぜ込んで使うことも可能です。そこで、今度はれんこんパウダーを使った1品を作ってみました。

外パリパリ、中プリプリの「えびの羽つきギョーザ」(P.18)


 えびはフードプロセッサーで粗く切ります。れんこんは粗みじん切りにしたものをごま油を熱したフライパンで透き通るまで炒めます。これらをボウルに入れ、さらに先ほど作った「れんこんパウダー」、塩、こしょうを加えてよく練り混ぜてあんを作ります。これをギョーザの皮に包んだら、底に片栗粉をつけてサラダ油を熱したフライパンに並べ、フタをして蒸し焼きにすれば完成です。

 「れんこんパウダー」を使って、あんにひき肉は使わず、えびとれんこんだけというかなり贅沢な具材でギョーザを作ってみました。しかも、具とつなぎにれんこんを使っているので、Wのネバネバ成分の効果が期待できる1品です。食べてみると、外はパリパリ、中はプリプリで、噛んだ瞬間にえびの風味がふわ~っと口の中に広がり、噛めば噛むほど甘みが感じられるギョーザでした。

 

「れんこんパウダー」で病気知らず!
れんこんについては、独特な味や食感が美味しく好物な人も多いと思います。ただ、好きだからと言って毎日たくさんの量を食べられるものでもなく、レパートリーを増やすのも大変です。でも「れんこんパウダー」であれば、いつもの料理にちょい足しするだけで摂れるので、これなら毎日続けられそうですよね。やはり健康な体作りには日々の努力が欠かせません。ぜひ「れんこんパウダー」で病気知らずの体を手に入れてください。

文=JUNKO