大人気インスタグラマー・tamiさんが築40年・IKの平屋ライフを大公開!「ハンバーグ鍋」他、冬にぴったりの3品レシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/11/15

『tamiホーム』(tami/扶桑社)

 ひと昔前まではTVや雑誌などに出ている有名人のライフスタイルに憧れることが多かったのですが、SNSの普及後、投稿する料理やインテリアの世界観にフォロワーが共感し、瞬く間にその世界で大人気になった“インスタグラマー”が増えています。そのうちの1人が、インスタグラムでは17万7000人ものフォロワーが存在し、ベストセラーになった『今日のおべん』の著者・tamiさん。そんな彼女のライフスタイルを惜しげもなく大公開した『tamiホーム』(tami/扶桑社)が発売されました。ここでは、「自分にとってちょうどよい暮らし方」をテーマに、ひとめぼれした築40年・1Kの平屋をセルフリノベーションしたこだわりの内装や、大好きでこつこつ集めてきたお気に入りの器や道具、そしてもちろんインスタで大人気の料理レシピも紹介されていて、tamiワールドを堪能できる1冊です。そこで、今回はこの中から冬にぴったりの3品を実際に作ってみました。

1、野菜たっぷり、食べるとホカホカする「ハンバーグ鍋」(P.56)


 玉ねぎ、合いびき肉、卵、牛乳、中濃ソース、パン、塩こしょう、ナツメグを混ぜて成形し、フライパンで蒸し焼きにしてハンバーグを作ります。鍋に野菜だし、白ワイン、鶏がらスープの素、塩を入れてひと煮立ちさせ、ここにじゃがいも、れんこんを入れて柔らかくなるまで煮ます。さらに、白ねぎ、ブロッコリーを加えて煮たら、先ほどのハンバーグ、湯むきしたトマトを入れて完成です。

 1品目は、これからの寒い季節にぴったりの鍋料理です。ただ、鍋料理と言っても土鍋で食べる鍋ではなく、tamiさんは麻婆豆腐用鍋で作った、旬の野菜をたっぷり入れたポトフっぽい料理です。野菜だしの味をしっかり吸い込んだじゃがいもやれんこんはホクホクで、体の芯からホカホカに温まります。また、食べている途中でカレールーを1かけ入れると、また味が変わって1度で二度楽しめるようになっています。でも実はこの料理、もともとTVでグルメ案内を見ていた時に「これ食べたい」と思って、自分で再現してみた料理だそうで、tami家ではテレビや雑誌、レストランやデパ地下などで見た料理をマネた“妄想料理”がしばしば登場するんだとか。

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2、クリーミーな食感にハマってしまう「アボカドポテサラ」(P.56)


 茹でたじゃがいもをマッシュし、そこにアボカドも加えてさらにマッシュします。塩こしょう、刻んだオリーブ、マヨネーズ、ヨーグルトを加えて混ぜ合わせれば完成です。

 2品目は、先ほどのハンバーグ鍋の付け合わせとして食べたいサラダレシピです。tami家ではいつもパントリーに常備しているというブラックオリーブのびん詰めを、ここではサラダに混ぜてみました。なめらかになったじゃがいもとアボカドのペーストの中で、オリーブ独特の味がアクセントとなり、一口食べると止まらなくなる、ワインのおつまみにもなりそうなちょっと大人なサラダでした。ちなみに、絶対にすべて手作りしたい!というこだわりはないそうで、トマト缶、ツナ缶、戻す必要がないひじき缶を使ったり、ザーサイ、ピクルス、今回のブラックオリーブのびん詰めなどは他の食材と混ぜて味のポイントに使ったりするそうです。

3、彩りも食感も楽しい「白菜のしば漬けコールスロー」(P.56)


 ボウルに白菜、玉ねぎ、砂糖、酢を加えてなじませ、そこにしば漬けとマヨネーズ、塩こしょうを加えてさらに混ぜ合わせれば完成です。

 3品目も、ハンバーグ鍋の付け合わせにぴったりなサラダレシピです。白菜のコールスローというだけであればいたって普通ですが、ここにしば漬けを入れることで少し紫っぽい色味がついて、ポリポリという食感も楽しめる、いつもとはちょっと違ったアレンジコールスローになりました。ハンバーグ鍋も、アボカドポテトも比較的しっかりした味付けなので、箸休め的にも使えるさっぱりとした一品です。このコールスローもそうですが、tamiさんは週末に肉魚系のメインおかずと野菜系の副菜を10種類くらい作り、平日はこれらをお弁当や夜ごはんに活用していて、この組み合わせの違いによってあの美味しそうなお弁当は出来上がっているそうです。

好きなものに囲まれて暮らすことで、自然とその生活が楽しく“いいもの”になる
日々の生活の中で、いつか使うかな、安かったからとりあえず買ってみた…みたいなことを理由に物を買っていたら、気が付けば家の中にはいらないものだらけに。でも、本当に必要で、自分が大好きだからこそちょっと高くても頑張って買ったものって、思い入れもあり、少しでも長く使うために丁寧な扱いになったりしますよね。tamiさんはこの物の選択がとても上手で、それらの物の生活への取り入れ方も上手なので、多くの人たちの共感を得ているんだと思います。だからといって無理してtamiさんのすべてをマネする必要はなく、選び方のコツなどを参考にしつつも自分らしく、身の丈に合ったものを選ぶことで、きっと今の生活はもっと楽しくなるはずです。あなたも「ちょうどいい」暮らし方を見つけてみませんか?

文=JUNKO