産まれた後は生活崩壊…!?  完璧主義を捨てたあの日 大人気育児ブロガー対談【後編】

出産・子育て

更新日:2016/12/12

 育児コミックエッセイ『正直余裕はありません。』の作者・あね子さんと『ギブミー睡眠』の作者・くりこさん。発売を記念して、大人気育児ブロガーでもあるおふたりに育児について伺いました。今回はその続編をお送りする……はずが、旦那さんに対して不満爆発!?

【前編はこちら】

男は察せない!? 旦那の操縦をマスターせよ

――前回はいい話が多かったので、次は愚痴のほうを……(笑)。

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あね子 うちの旦那はあまり子どもの叱り方が上手じゃないですね。結構頭ごなしに怒っちゃうというか、子どもが何を怒られているかを理解していないうちに自分がヒートアップしてしまうところがあるんです。以前に私が子どもを叱っていたとき、同調しちゃったんだと思うんですけど、一緒に怒り始めてしまったんですね。その場で旦那に「そうじゃないだろ!」って言っちゃうと、今度は子どもが混乱してしまうので、終わったあとで「あの叱り方はよくなかったよ」って言いに行きました。最近は叱り方もだいぶ理性的になってきましたけど。

――旦那さんも成長されたんですね。上手く旦那さんをリードしたということですね。

あね子 でも、最初はそういうことを言うのも遠慮しちゃってたんですよね。まだマイちゃんが産まれてない頃は「家事も育児も私が担当だ!」という感覚でいたので、「こうしてほしい」とか「これをやってほしい」というのが全然言えなかったんです。でも、ふたり目ができたときに「もう無理だ!」ってなっちゃって…。なんでそうなっちゃったのかを考えたときに、自分が抱え込みすぎて旦那へのSOSの発信をしなかったからだなと。それからは、やらなくて良いことをだんだん省いていったんです。「これは後回しでもいいや」って。で、その後回しが溜まっていくと、旦那ももう見てられなかったんでしょうね(笑)。「俺がやるしかないな」って行動してくれるようになりました。あとは、「今、これができてないから大変」というのを具体的に説明するようにしたのも効果的でした。「子どもの出かける準備をするから、お皿を洗っておいて」というふうに。具体的に伝えることで、何をしたらいいのか旦那もわかってきたみたいで。


くりこ 男性って、なかなか察してはくれないですもんね。

あね子 そうなんです! 言わないとわからないから。それを繰り返していくうちに習慣づいたみたいで、こちらがほっといたものを片付けてくれるようになりました。言えばやれるんだなと(笑)。

――習慣づいたのはとても助かりますね。

あね子 あとは、手伝ってくれたときに「それはこうしたほうがいい」とは絶対に言わないようにしてます。たたまれていれば良い、洗い終わって棚に並んでいれば良い、っていう(笑)。……長々と語っちゃってすみません(笑)。

くりこ いえいえ! もっと聞きたいくらいです(笑)。

――では次に、くりこさんの愚痴を(笑)。

くりこ あね子さんのコミックエッセイにも書いてあったんですが、家族で出かけるときの旦那さんの「俺、5分で出られるけど?」というセリフへの怒りに共感しました! こっちは、朝ごはんを作る+子どもに食べさせる+その食器を片付ける+自分も着替える+化粧する+子どもも着替えさせる…って仕事が山積みなのに。ヒマなら子どもの着替えくらいやってよ! って(笑)。

あね子 そうなんですよね。男性の“察せなさ”が全部そこに詰まってる(笑)。

くりこ うちの旦那も、そのページを読んで「うわー! 身に覚えがあるー!」って笑ってたんですよ(笑)。

あね子 旦那さんにも刺さる内容の本になってよかったです(笑)。

くりこ もちろん、最近はだいぶいろいろやってくれるようになったんですけど。以前は食卓の前でお醤油と箸が出るまで待ってるような状況でした。


あね子 あー(笑)。

くりこ 男性は言えばやってくれるようにもなるので、やっぱり言ったほうがいいと思います! でも、最近は感謝することも多いですね。旦那が深夜帰宅のときにご飯を用意して置いておくと、食後にその食器を洗ってくれるようになったんですが、ときどきシンクまでついでに綺麗にしてくれてるときがあって。「ええっ、どうしちゃったの!?」って(笑)。

あね子 成長したんですね(笑)。

くりこ 私がブログを描いているから、主人もいろいろな育児ブログを読むようになったんですよね。そうしたら、世の中のお母さんがどんなことに困ってるかがわかるようになったみたいなんです。「そっか、こういうときが大変なんだ」って。育児ブログを書いてくださっている皆さんに感謝です!

あね子 マンガだと男性も読みやすいですもんね。

くりこ そうですね。育児書はハードルが高いけど、マンガだと入ってきやすいみたいです。

育児あるあるは会話のテッパン

――お互いのコミックエッセイを読まれての感想や、共感した部分、勉強になった部分などはありますか?

くりこ あね子さんの本は、最初の4コマから心を掴まれたんですけど、私が好きなのが4コマの横に描いてあるちょっとしたツッコミですね。これが面白くて! 25ページの「はしらなくていいよ?」で大爆笑してしまいました(笑)。


あね子 そう言っていただけると嬉しいです。

くりこ 勉強になった部分としては、やっぱりふたり育児ですね。私には未知の世界なので。ふたり目を考えるタイミングだったりとか、つわりのときのこととか。つわりのエピソードは特に興味深かったです。産む人が同じで、産まれるのが同じ女の子でも、全然違うんですね。まさかつわりに種類があるとは……。

あね子 種類はありましたね。

くりこ あとは出産時の「さすらないで!」エピソードとか。これもひとり目のときと違ったんですね。

あね子 違いましたね。痛みの感覚が別物というか。

くりこ 不思議ですね~。

あね子 私も自分で産んでて不思議でした(笑)。「1回目と全然違うな~」って。


――あね子さんは、くりこさんの本を読んでどうでしたか?

あね子 育児で不安なことがあって、ネットでいろいろ調べたら……。

くりこ 真逆のことが書いてある(笑)。


あね子 そうです(笑)。メイ子のとき、本当にものすごくいろいろなことが気になってしまって、しょっちゅう検索をしていたので。「私もこうだったな~」って懐かしくなりました。この時期は本当に不安だらけなんですよね。今となっては「なんであんな小さいこと気にしてたんだ」と思えるくらいですが(笑)。

くりこ そのときはどんどん不安になっちゃう。

あね子 そうそう、すべてが初めてなので不安になります。

くりこ 私は産院を退院するとき、病院の先生に「スマホで調べるな」って言われました(笑)。

あね子 不安なときに調べないというのはなかなか難しいですよね。あと共感したのは、児童館でひなちゃんが遊んでいるときに、よそのお子さんとひと悶着あった後の場面。「優しい子になってほしい」というくりこさんの言葉に、躾についてちゃんと考えてらっしゃるなと思って。私、ふたり目が産まれてからわりと躾が適当になってきてしまったので、これを読んだとき、ちょっとドキッとしました。「私、最近こんなに真面目に考えてなかったかも」と。「初心に帰らなければ」と思いましたね。


他には、お風呂。くりこさんの描かれていた、シャワーがかからないようにのけ反って洗うの、「わかるわ~!」って(笑)。

くりこ お風呂は本当に悩みますよね。自分は満足に入れないですし(笑)。


あね子 全然洗えないですよ、もう。

くりこ 冬とかツライですよね、寒くて! 夏はまだ良いけど。

あね子 ですね。シャシャと洗ってワーッて出る、みたいな(笑)。

――あね子さんの漫画でも、お子さんたちを着替えさせたり、髪の毛を乾かしているあいだの母の寒そうな姿が描かれていますね。

あね子 お風呂に入った意味があったのかなって思います(笑)。

くりこ 「すっかり湯冷めした母ができあがる」って書いてありますね(笑)。



――では最後に、ご自身のコミックエッセイのオススメポイントを教えてください。

あね子 ふたり目を妊娠するまでの葛藤から、姉妹になってからの日々の楽しい出来事まで、正直な気持ちを全部詰め込んで描きました。普段、ブログでは描かないコマ割りマンガもたくさん載っているので、ぜひ読んでいただきたいです!

くりこ ひとり目育児のてんやわんやと、クスッと共感できる育児あるあるをたくさん詰め込みました。困ったことも、ツラかったことも、かわいかったことも、めいっぱい詰まった1年半の物語です。笑ってもらえたら嬉しいです!

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 旦那さんへの率直な思いから子育てママのあるあるエピソードまで、話の尽きない“戦友”のような雰囲気のおふたり。あね子さんの『正直余裕はありません。』と、くりこさんの『ギブミー睡眠』を読むと、改めて子どもを育てることの大変さと喜びを実感できるはず。

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