書店員が選ぶ 大人になった今こそ読みたい絵本&児童文学10冊

更新日:2012/5/21

 「本」を知り尽くした「ソムリエ」があなたにぴったりの一冊を選ぶこのコーナー。今月は、喜久屋書店太田店の荻原恵美子さんが、「大人になった今こそ読みたい絵本&児童文学 10冊」をピックアップしました。

■『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル/作 三木 卓/訳 文化出版局
2匹の仲良しなカエルに心があたたまるお話です。子どもに読み聞かせた時に、自分が思わず感動で涙してしまいました。

■『大きな森の小さな家』ローラ・インガルス・ワイルダー/作 ガース・ウィリアムズ/画 恩地三保子/訳 福音館文庫
主人公の少女ローラを通じて、家族の“絆”や“大切さ”を教えてもらった一冊。大人になった今でもドラマに感動します。

■『スパゲッティがたべたいよう』角野栄子/作 佐々木洋子/絵 ポプラ社
出会ったのは小学一年生の時。よく本を読んでくれた母との思い出の一冊。今でも楽しい「小さなおばけシリーズ」は大好きです。

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■『モモちゃんとアカネちゃんの本 ちいさいモモちゃん』松谷みよ子/著 菊池貞雄/絵 講談社
日常を描いた作品ですが、読み手の心をはなさない素敵なお話です。愛らしいモモちゃんに思わず笑みがこぼれます。

■『トゥートとパドル きみがわらってくれるなら』ホリー・ホビー/著 二宮由紀子/訳 BL出版
可愛らしいこぶたの友情物語。シリーズはどのお話も景色が綺麗に描かれていて、一度手にとってほしい一冊です。

■『精霊の守り人』上橋菜穂子 新潮文庫
児童文学として出版されましたが、幅広い年齢層に支持されている一冊。大人の方にも読みすすめてほしいシリーズです。

■『ジェインのもうふ』アーサー=ミラー/著 アル=パーカー/絵 厨川圭子/訳 偕成社
ジェインのようにお気に入りで手放せなかったものってありませんか? この本を読むと子どもの頃を思い出しほっこりします。

■『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ/著 上田真而子、佐藤真理子/訳 岩波書店
ハードカバーで読む「あかがね色の表紙」に「二色刷り」は、魔法の物語への入り口です。私が好きな一番の冒険物語です!

■『小さなスプーンおばさん』アルフ=プリョイセン/著 大塚勇三/訳 学研
スプーンサイズになった自分を想像しながら楽しく読んだ一冊。いつも前向きなおばさんの姿はとっても魅力的です。

■『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』斎藤惇夫/著 薮内正幸/画  岩波少年文庫
ガンバの冒険を通して描かれる友情や愛。ノロイとの恐ろしい戦いも印象的。アニメしか知らない方にもおすすめです。

(ダ・ヴィンチ1月号 本のソムリエより)