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「持ち家か賃貸か」より持つべき視点とは? お金持ちの人は実行している、銀行員や保険外交員が教えないお金の本当の話

『お金に強くなる!ハンディ版』

 お金について悩まなくていいのなら、どんなに気が楽か。多くの人が経済的心配をしたくないのに、悩まされているのはなぜか。それはお金の原理原則を知らないからではないか。

 でもそんなことはない、と答える人もいるだろう。世間にはお金に関する情報がいっぱい氾濫して、お得に堅実に暮らしている。こう答える人もいるだろう。だがここで一つ質問だ。お金持ちになるには、何が一番影響しているか? ご存じだろうか。

 元ファンドマネージャーであり、経済評論家の山崎元氏によると、以下の6つである。

〈経済的豊かさに影響を与えるのは次の6つの要素〉

(本書より)

(1)稼ぎの多寡
(2)支出・貯蓄の習慣
(3)住居・不動産
(4)保険
(5)自動車
(6)資産運用の巧拙

 上から順に、影響度が高いという。ここで、あれ? っと思った人も多いだろう。お金持ちになるには、生まれや相続は関係ない。また株でひと山当てることではなく、「稼ぎ」が決めるものだと。株やFXなどの投資もさほど影響力はないのか。

 それよりも、多く稼いで、あまり使わないこと。そんな普遍的な法則こそ、人は見逃しているのかもしれない。
 将来のお金のこと、今の生活を楽にしたい人。そして投資を始めてもあまり資産が増えている実感のない人。それだけではなく、これから社会に出るあらゆるに人に読んでほしい本がある。それは山崎氏の著書、『お金に強くなる! ハンディ版』(戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎/ディスカヴァー・トゥエンティワン)である。

 お金に無関係な人はいない。この本は、いわゆる儲け本や節約本ではない。お金と上手に付き合いたいと思ったときに知っておきたい情報だ。

 お金に関する情報はややこしいもの。難しい言葉や複雑な仕組みにとらわれて、気がつくと本質を見失いがちだ。その点この本は、やさしい言葉で、お金に関する原理原則が記されている。しかも多くの情報が図解され、一目でわかりやすくまとめられている。多くの人に評価され、ついに「ハンディ版」が登場した。

持ち家か賃貸か、持つべき視点はここ!

 先ほどの6つの要素のうち、(1)と(2)に関しては納得する人が多いだろう。続いて(3)だ。家はどうなのか? やはり早めに購入してローンをさっさと完済した方が良いのか。それとも借金なんて悪だし、固定資産税もかかるしメンテナンスもいろいろ必要だから、賃貸暮らしの方がいいのか。
 その両方ともが違うと山崎氏は言う。「借りるか買うか」の視点はどちらも消費するという視点でしかない。それに対して、不動産は投資対象としてみることを勧めている。それがたとえ自宅であったとしても。

 投資の対象とは、簡単に言うと安ければ買う、高ければ買わないというだけだ。この「安ければ」とは、今の値段のことではない。将来にわたり価値を持ち続けるのか視野に入れるべきだという。今買う物件を20年後に売るとなった時、価値があるのか。そこまで視野に入れるべきだという。本書には「割引現在価値」という考え方とともに、あなたが購入しようと思う自宅の真の価値を計算する方法も紹介されている。

(本書より)

元金融マンだからこそこの本が生まれた

 山崎氏といえば、元カリスマファンドマネージャーだ。もちろん効率の良い投資の方法も紹介してある。お金は「置く」場所次第では、お金自身が働いてお金を稼いでくれるからだ。

 しかしなんでもかんでも、株や投資信託に投資しろとは言わない。真に「効率」が良い場所に置けという。

 例えば外貨預金。これはどんなに銀行員に勧められても拒むべきだという。手数料がやたらと高い。そしていくら外貨が高金利とはいっても、銀行間の金利より不利な数値であることが多いという。

 またバランス良くいろんな株に投資できる投資信託。毎月分配金がもらえるタイプもある。これは早い時点で課税されるため損をすることも。また生命保険もほとんどの人が不要とバッサリと切る。

 このように元金融機関勤務だからこそ知り得た情報を惜しみなく紹介している。なぜこんな内幕を披露してくれるかというと、山崎氏のこんな熱い気持ちが込められているからだ。

“プロの運用者がお金を運用するノウハウと個人がお金を有するノウハウは、基本的に同じだ…
もう一つは私の同業者である「お金のプロ」の金融機関が、個人の顧客を相手にするビジネスのやり方に腹が立った”

 銀行・証券・保険など、いずれであっても個人の顧客に不適切なリスクを取らせたり、多くの手数料を受け取るなどあまりにも “あざとい”と思ったという。

 だから金融商品のことを広く世間に知らせつまらない損をする人が減ってほしいと思うという熱意が込められているのだ。

 お金のこと、といっても銀行員や証券マン、保険外交員の言うことを鵜呑みにしてはいけないという。彼らはあなたと同じように会社員であり毎日販売ノルマなどに追われているからだ。

 株とか保険とか住宅ローンとか、商品の枠を越えて、利害ぬきに公平な視点でお金のことを考えよう。そんなお金の原理を教えてくれる一冊である。この本はあなたにとって為になることはあっても損することはないはずだ。

文=武藤徉子



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