リオオリンピック、政治とカネ問題、ピコ太郎…今年の漢字は「金」に決定! トップ10には「不」「倫」もランクイン

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公開日:2016/12/14

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    2016年今年の漢字(R)「金」
    (写真提供:公益財団法人 日本漢字能力検定協会)

 全国153,562票の応募の中から選ばれた2016年「今年の漢字(R)」の第1位は「金」に決定した。

 「今年の漢字(R)」は、日本漢字能力検定協会が毎年年末に、今年1年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を京都・清水寺の貫主・森清範の書によって発表するもの。今年は全国から153,562票の応募があり、「金」が6,655票(4.33%)を集めて1位となった。

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    2016年今年の漢字(R)「金」
    (写真提供:公益財団法人 日本漢字能力検定協会)

「金(キン・コン/かね・かな/こがね)」が表す2016年とは

 「金」が選ばれた理由として、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた第31回夏季オリンピックで、日本人選手が12個の「金」メダルを含む、史上最多のメダルを獲得し人々に感動を与え、2020年開催予定の東京オリンピックへの期待も高まる1年であったこと。また、舛添要一・前東京都知事による政治資金私的流用疑惑や、築地市場移転問題の混迷化、東京オリンピックの開催費が当初の想定を大幅に上回るなど、政治とカネの問題による政治不信が高まった年であったことなどが挙げられた。

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 さらにはイチロー選手のメジャー通算3,000本安打達成や、レスリング・伊調馨選手の五輪4連覇などスポーツ界の「金」字塔。マイナス「金」利の初導入、米大統領選を制したドナルド・トランプ氏から連想される「金」髪、「金」色の衣装を身に着けたピコ太郎の「PPAP」が SNSを通じて世界的大ヒットを記録したことなども注目を集めた一年だった。

2016年「今年の漢字(R)」トップ10

 1位以下のランキングでは、2位に「選」、3位に「変」などがランクイン。8位と9位には「不」「倫」の2文字が並ぶなど、今年の世相を反映したランキングとなった。

1位「金」(キン・コン/かね・かな・こがね)6,655票(4.33%)
2位「選」(セン/えらぶ・える・よる・すぐる)4,723票(3.08%)
3位「変」(ヘン/かわる・かえる)4,619票(3.01%)
4位「震」(シン/ふるう・ふるえる)4,606票(3.00%)
5位「驚」(キョウ/おどろく・おどろかす)3,746票(2.44%)
6位「米」(ベイ・マイ・メ/こめ・よね・メートル)3,616票(2.35%)
7位「輪」(リン/わ)3,327票(2.17%)
8位「不」(フ・ブ/…ず)3,171票(2.06%)
9位「倫」(リン/みち・たぐい・ついで)2,769票(1.80%)
10位「乱」(ラン・ロン/みだれる・みだす・みだりに)2,542票(1.66%)

 2016年6月に開館し、まもなく入館者5万人となる「漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)」では、現在「今年の漢字」展を開催中。2017年1月29日(日)までの期間中は、歴代の「今年の漢字」がすべて展示されている。2016年の「金」は、12月17日(土)から漢字ミュージアムで展示予定だ。
⇒漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)公式サイト