不倫の慰謝料、相場ってどのくらい? 不倫を見抜くポイントとは?

恋愛・結婚

公開日:2016/12/20

『マンガ実録! ホントにあった不倫の修羅場』(日本博識研究所/宝島社)

 一年間の世相を表す新語・流行語大賞のトップテンに選ばれた「ゲス不倫」。これは既婚であった人気バンドのボーカルと女性タレントの不倫から生まれた言葉だ。その後も続々と芸能人による不倫が明らかになり、2016年は“不倫”がワイドショーを賑わせる話題に。

「不倫=イケないこと」――ニュースを見聞きするたびに感じるものの、どこかフィクションのようで正直現実感がない。しかし、誰ひとり幸せになることがないもの。そんな不倫の真実を教えてくれるのが『マンガ実録! ホントにあった不倫の修羅場』(日本博識研究所/宝島社)だ。本書では、不倫の発覚から離婚までの流れや慰謝料請求の相場、証拠の集め方といったワイドショーでは語られない生々しい真実を伝えている。

 まず初めに、本書を読んでいてそうだったのか、と感じたのが“不倫”と“浮気”の違いだ。イメージとしてはどちらもそう大差がない言葉だと考えていたが、本書曰く“不倫”は「結婚している男性もしくは女性」が別の異性と肉体関係をもつこと。“浮気”は結婚・未婚を問わない。つまり、大きな浮気というカテゴリーの中に、不倫があるということだ。

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 また、相手の行動が怪しいと感じた方のための浮気の証拠集めについても記載がある。ドラマや小説などでは探偵が張り込み、ホテルに入っていく様子を写真に、というのがお馴染み。しかし、最近ではスマホでメッセージを受信したときに画面表示される着信メッセージやパソコンに接続した際の画像・動画の自動バックアップなどでうっかり発覚することが多いという。他にもクレジットカードの利用明細、財布の中のレシートなども不倫を見抜くポイントになるそう。 

 そして、気になってしまうのが慰謝料。心の傷をお金という形で埋め合わせをする慰謝料であるが、芸能人であれば数千万円、海外のスターであれば数億円なんて金額も。我々一般人の相場は離婚が成立すれば150万~300万円。離婚しない場合には50万~100万円だという。芸能人らの報道があるからか、高いか安いかでいったら、思っていたよりも安い印象。だが小さい子供がいる、複数回に及んで不倫が行われている、結婚期間が長いといった精神的負担が大きければ大きいほど増額の可能性も十分にある。当然ながら、不倫された側に落ち度があれば減額の可能性もあるそう。相場はあくまで目安のようだ。

 他にも本書では、不倫がきっかけで不幸のどん底を味わった人、パートナーに傷つけられた人のストーリーがマンガで掲載されている。いずれもフィクションであるが、不倫の恐ろしさが感じられ、気が滅入ってしまう…。この本を読んだ後、不倫をしようなんて気は全く起きない。ある意味効果はてきめんだ。勉強として読むだけでなく、最近ちょっぴり行動が怪しいパートナーに読ませてみる、というのもアリかも。

文=冴島友貴