恋愛・結婚

他人の幸せにブレーキをかけたいのが女心?「巻き込む女」「面倒な女」「自分都合で動く女」仰天 “働く女あるある”

『オンナの敵はオンナ 男たちにも知ってほしい! 働く女たちの現実』(大谷由里子:著、カワハラユキコ:マンガ/きずな出版)

 女性なら誰しも、「女の敵は女」と感じたことが一度はあるのではないだろうか。結婚が決まったとたん優しかった先輩が急に冷たくなったり、子育てをしながら頑張って働いていたら、専業主婦の友人に眉をひそめられたり。私たちは既に、「女同士だから無条件にわかりあ える」という考えが幻想だと知っている。

オンナの敵はオンナ 男たちにも知ってほしい! 働く女たちの現実』(大谷由里子:著、カワハラユキコ:マンガ/きずな出版)は、普段は表に出ない女同士のバトルを赤裸々に描いた一冊だ。本書で紹介される女たちのトラブルは、そのどれもが苦笑いしながら「わかる!」と共感してしまうものばかり。しかし、女たちの苦労を知らず、配慮のない言葉をかける男性は多い。著者は男性にも女性の現実を知ってもらい、女性の活躍に繋げたいという想いから本書を書いたという。女社長である著者が見聞きし、体験したエピソードには、いち働く女性としてドキリとさせられる。

 たとえば、「巻き込む女」のエピソード。著者の部下だった女性は、会社を辞める時に他のスタッフを自宅に呼んだり食事に誘ったりして、会社の悪口を吹き込んでいったという。女性の多くは、自分の悩みや不満を他者に話して発散したがる。共感してもらうことが、「自分は間違っていない」という安心感につながるのだ。私自身も、話しやすい同僚の女性に会社の愚痴を散々言って退職した経験がある。「辞めたいなら一人で辞めればいい。言いたいことがあれば、ちゃんとぶつけてほしい」という著者の言葉に、当時の自分を恥じる思いがした。

 また、「ビジネスに感情が絡まる、面倒な女」のエピソード。著者の友人で、雑誌の編集長をしている女性が部下に「この色使いは、うちの雑誌のクオリティとすれば品がないかも」と伝えたところ、部下は部長や役員にこう泣きついた。「編集長が、わたしのことを品がないっていうんです!」あくまでデザインについてのアドバイスをしたつもりだった友人女性は、その後部長に「人格否定をするな」とたしなめられたという。確かに、ビジネスとプライベートの感情がごっちゃになる女性は多い。

「人のためには動かない、自分都合で動く女」のエピソードにも考えさせられる。著者には「〇〇さんを紹介してほしい」「自分の本を宣伝してほしい」と様々な頼まれごとが持ち込まれるというが、反対に頼みごとをしても理由をつけて断ってくる女性が多いという。我が身を振り返れば、友人からしてもらったことを忘れて、「忙しい」と頼まれごとを断ったことがあったかもしれない。今からでも何か返したい思いに駆られる。

 本書では働く女性としてのトラブルだけでなく、嫁と姑、姉妹、母と娘などのエピソードも紹介されている。どのエピソードからも、女性の敵は女性だが、お互いのほんの少しの歩み寄りで味方にもなりうるという著者の温かい目線が伝わり、読後感は不思議と爽やかだ。絶対にわかり合 えないと思っていたあの女性に、明日は勇気を出して話しかけてみよう。そう思わせてくれる一冊だ。

文=佐藤結衣



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