リア充でもぼっちでも今年のクリスマスをひと味違う「特別な日」にする方法って?

暮らし

公開日:2016/12/23

 クリスマスの予定は決まっているだろうか。恋人と仲睦まじく過ごす予定の人も、しょせんはただの週末だと割り切っている人も、クリスマスを感じさせるものには断固近付きたくないという人も、例年とはひと味違う楽しみ方をしたいなら、神社を訪れてみるのをおすすめする。

 クリスマスは神聖な祭典だ。それなら神社でクリスマスを祝うのも、当たらずとも遠からずだろう。都内にある151社の神社の情報を集めた『すばらしい東京の神社』(自由国民社)から、クリスマスに訪れるのにぴったりな3社を取り上げてみよう。

1. 東京大神宮(とうきょうだいじんぐう)

 飯田橋にある東京大神宮。「東京のお伊勢さま」と呼ばれ、恋愛成就の神社として人気を集めている。「万物の結びの働きを司る造化三神、倭比賣命を合わせて祀る(『すばらしい東京の神社p.18より引用』)」のが由来だとか。

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 また、神前結婚式創始の神社としても知られていて、明治33年に当時まだ皇太子だった大正天皇と九条節子様の婚礼が行われたことを記念し、一般向けにも神前結婚式を解放したのだという。

 カップルで訪れれば「将来は神前結婚式もいいかもね」なんて会話が自然とできそうだ。結婚を渋る彼氏を連れて行って、プレッシャーをかけてみるのもありかもしれない。日ごろの行いがよければ神様も味方してくれるのではないだろうか。

2. 金刀比羅宮(ことひらぐう)

 都会の真ん中、虎ノ門に江戸時代から続く神社がある。それが金刀比羅宮だ。境内に鎮座している脇社「結神社」には、良縁を結ぶご利益があるとされている。なんと「江戸時代から良縁を願う娘たちが参拝(『すばらしい東京の神社p.38』より引用)」していたというのだから驚きだ。良縁を求める女子のパワーは昔からすさまじいものがあったらしい。

 江戸時代のころは、自身の髪の毛を社殿の格子や木々に結んで祈ったのだというが、現在は専用の台に結びつけるための紐とお守りがセットになった「良縁祈願セット」なるものが売られているので、自分の髪の毛を抜く必要はない。
 来年こそは素晴らしい恋人と一緒にクリスマスを過ごしたいと願うなら、金刀比羅宮の結神社に祈りを捧げてみてはどうだろうか。

3. 於岩稲荷神社(おいわいなりじんじゃ)

 四谷にある於岩稲荷神社は、夫婦円満にご利益があるといわれている神社だ。「四谷」「お岩」というワードを聞くと「うらめしや〜」のお岩さんを思い出すだろうが、まさにこの於岩稲荷神社に祀られている岩という女性こそ、四谷怪談に登場するお岩さんのモデルとなった人物なのだ。

 四谷怪談は夫・伊右衛門に裏切られ殺された妻・岩が幽霊となって復讐を果たすというストーリーだが、実際の岩と夫は仲睦まじい夫婦だったとか。こうして神社に祀られたのも、働き者で夫を大切にした姿勢が讃えられたからだという。

 夫婦や家族で訪れれば、お岩さんの祝福を受け家庭円満が期待できるかもしれない。

 『すばらしい東京の神社』には、ほかにも多くの神社の情報が掲載されている。祀られている神様や逸話が簡潔に紹介されているのがありがたい。また、どの神社も都内のアクセスしやすい場所にあるので、休日はもちろん、会社帰りや昼休みにふらっと訪れてみたくなる。

 まずは今年のクリスマスを神社で過ごすことから、都内の神社巡りを初めてみるのはどうだろうか。最近朱印集めをはじめた筆者はさっそくクリスマス神社を実践するつもりだ。

文=近藤世菜

 今回は、クリスマスにあわせて、「良縁」をテーマにまとめてみたが、本書は、「アニメやマンガ」といった違った側面からも楽しむことができる。『ラブライブ』の舞台、東條希が巫女バイトしている「神田明神(p.12)」や『セーラームーン』のレイが巫女をした「元麻布氷川神社(p.50)」、『君の名は。』の舞台となった須賀神社(p.71)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する「亀有香取神社p.112」、『ドラゴン桜』の「櫻木神社(p.24)」なども紹介している。本書を手に「聖地巡礼」してみるのもいいかもしれない!