「お前はただの物知りになりたいのか?」すべての本好きに問う“本”を巡る話―『神様のカルテ』の夏川草介、初のファンタジー長編『本を守ろうとする猫の話』

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/12

ベストセラーシリーズ『神様のカルテ』で知られる、夏川草介による初の長編ファンタジー小説『本を守ろうとする猫の話』が2017年1月31日(火)に発売される。

主人公の高校生、夏木林太郎は、古書店を営む祖父と2人暮らし。生活が一変したのは祖父が突然亡くなってから。面識のなかった叔母に引き取られることになり、本棚の整理をしていた林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れた。どうやら、このトラネコは本を守るため林太郎の力を借りたいのだという…。

「お前は、ただの物知りになりたいのか?」「山のように読むべき本があるというのに、一冊の本を繰り返し読み返すなど、時間の浪費以外の何物でもあるまい」「速読もあらすじも、今の社会が求めているものだとは思わんかね」「出版社に必要なのは、“世界に何を伝えるべきか”ではない。“世界が何を伝えてほしいと思っているか”を知ること」。世の中のすべての本好きに問う、次々と繰り出される“本”をめぐる迷宮での対決…。痛烈痛快! センス・オブ・ワンダーに満ちた夏川版『銀河鉄道の夜』!

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