使っていないコスメ、試供品は捨てる! 7日間で本当に「とびきり愛される自分」になれる?【実験してみた】

恋愛・結婚

公開日:2017/2/12

『7日間でとびきり愛される方法 永久不変の恋のルール』(菊乃/かんき出版)

 長年彼氏がいない私は、数々の恋愛本を読み漁っている。しかし「ふ~ん、これで彼氏ができるもんかね」と端から懐疑しているため、徒労に終わる。ここは一つ、恋愛本を鵜呑みにして丸ごと実践してみたら、もしかして彼氏ができるのでは?と思い立ち、一冊の本を選んでみた。その本とは、『7日間でとびきり愛される方法 永久不変の恋のルール』(菊乃/かんき出版)。果たして7日間でとびきり愛されるというミラクルは起こるのだろうか。

【Monday】自分を見つめ直す

 いきなり難題が飛び出してきた。自分を見つめ直すと言われても、見つめ直すべき自分が多すぎてピンとこない。しかし著者は言う。「30分でできるようなカンタンなことを完了させた人が、彼氏ゲットというゴールに確実に近づく」。コミュニケーション力を磨く、毎日きちんとメイクをする、といった時間がかかることではなく、まずやるべきことはズバリ「使っていない古いコスメ、試供品を捨てる」。これがなかなか難しいことではあるのだが、丸ごと実践してみると決めたからには、メイクボックスの断捨離を決行。溜め込んだ試供品は全部捨てた。

【Tuesday】幸せを呼び込む部屋を作る

 いろいろな方法が紹介されているが、一番手っ取り早いと思われる方法が「古い下着やタオルを買い換える」。下着に手を抜いている人はモテない。「ブラジャー単品で5千円以上、できればピンク」を購入すべきとのこと。5千円以上のブラジャーを買ったところで、お披露目する機会がないためバカバカしい気もするが、愛されるためにはやらなくてはいけないのだろう。アラフォーに差し掛かってピンクというのもどうかと思うが、仕方がない。思い切って投資してみた。

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【Wednesday】お金と両想いになる

 お金と両想いに…なりたい! 男性と両想いになるより、よっぽどなりたい! 著者はこう問いかける。「もしお金持ちだったら、その節約をしますか?」。お金持ちだとしても、もやし炒めは作る。安いスーパーにも行く。しかしお金持ちだったら、旬のフルーツを諦めてバナナを買ったり、本当に欲しいと思ったプラダの靴を諦めたりしないはず…。そこで、スーパーで高級ないちごを購入してみた。イタタタタ…。財布の叫びが聞こえてきそうだ。その時点でアウトのような気もするが、とりあえず実践してみた。何かが変わるかも知れない。

【Thursday】あなたのまわりにいる人を大切にする

「会社に友だちはいなくていい」と著者は言う。ファッションセミナーをしていたとき、こんなことを言う人がいたという。「この服、派手じゃないですか? 職場に着ていったら何か言われませんか?」。また、こんなことを言う人も。「女子会をやめたいのですが、断れる雰囲気ではありません」。これらはすべて、友情ではなく傷の舐め合いだという。主体性を持って素敵な女性になるためには、不要なものだ。ちなみに私の場合、苦手な人に合わせることもない(故に友だちが少ない)し、女子会に参加することもほとんどない(故に友だちが少ない)ため、この項目はすでにクリアーしていた。やや空しさも感じる。

【Friday】一人暮らしをする

 おそらく私にとって、一番の問題点。それは、「実家暮らし」だ。仕事が忙しいときは母が家事をやってくれるし、家族と愛犬がいつもそばにいてくれるため、孤独を感じることもない。なんて素晴らしい、実家暮らし!…だが、これではいつまでたっても彼氏はできない。それは常日頃、危機感を感じているところで、思い切って一人暮らしを決意し、物件の内見に行ってみた。オシャレなテーブルを置いて、可愛い小物も揃えて、まだ見ぬダーリンとおそろいのマグカップを用意して・・・と妄想を膨らませていたら、なんだか未来がパアッと明るくなった気がした。が、実家暮らしの快適さを手放すまでには至らず、ここは保留っと…。

【Saturday】男性に選ばれる女性になる

「覚えるべきは、ワインの産地より歴史上の偉人」――ワインに詳しくなっても、「セレブ気取りの女性だなぁ」と感じる男性も多いという。どうせ勉強するのであれば、ワインより歴史を学ぶ方が効果的。男性ファンが多い歴史上の偉人として、織田信長、坂本龍馬、吉田松陰の名前が挙げられているが、これは果たして効果的なのだろうか…。単なる“歴女”認定されるだけのような気もするが…。い、いけない! 本書を丸ごと実践するという初志を忘れていた。織田信長はいまの愛知県出身、愛知県出身…。よし、覚えた!

【Sunday】すべてをあっという間に手にいれる

 簡単な方法が紹介されている。人通りが多い駅や繁華街などで、ハンカチを落としてみるのだ。誰にも気がついてもらえないなら、存在感がなさすぎる。「落ちたよ」と教えられるだけなら、惜しい。「落ちましたよ」と拾ってくれる方がいるなら、あなたは女性扱いをされている――。一体、どこが簡単なんだという気がしてならないが、実践してみた。すると、「落ちましたよ」と拾って声を掛けられた!・・・おばさんに。女性扱いというより、“人間扱い”されているというレベルだ…。しかし、思い切ってハンカチを落としてみた勇気に、我ながら乾杯。

 以上、本書の中からとくに自分に足りないと思う部分を中心に、7日間、忠実に実践してみた。結果は…とく目立った変化なし。やはり、一人暮らしを断念したことが致命的だったのだろうか・・・。しかし、「とびきり愛されたい」という意識は高まったと思う。ただ漠然と恋愛本を読むだけでは意味がない。無理をしてでもすべて実践してみると達成感もあり、なんとなく愛される自分になったような気がするというものだ。それが分かっただけでも、実験の価値あった…か。

文=尾崎ムギ子