我慢しないでみるみる貯まる! お金にモテる女子が実践しているルールとは?

マネー

公開日:2017/2/17

 正社員になれない、働いてもお給料が上がらないというのは女性からよく聞く話。近年は「貧困女子」という言葉が生まれるほど、女性の働く環境は厳しい状況が続いている。将来が不安でお金を貯めたい、でも貯金にまわすお金がないというシングル女子の切実な悩みに、お金が貯まるようになるさまざまな「ルール」を指南してくれるのが、『お金にモテる独身女子50のルール』(和田勉/幻冬舎)だ。

 著者は、大手企業の営業職や管理職を務めながらファイナンシャル・プランナーなどの資格を取得し、お金に関するセミナー講師やコンサルタントとして独立した経歴の持ち主。これまで2000人にもおよぶシングル女子のお金の悩みを聞き、アドバイスしてきたという。

 本書では、美容や買い物、習い事、グルメなどにお金がかかることを「女性としてのモチベーションを保ち続けるための経費」と理解した上で、普段の生活のルールを見直すこと、お金の使い方に“自分のルール”を設けて実践することを説いている。その結果、「貯蓄力」が鍛えられ、お金の貯まるペースがグーンと上がるのだそう。

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 具体的にすべきこととして、著者は、「お金の管理」「人付き合い」「貯金・運用」「買い物」の視点から、「お金にモテる」ためのルール50個を挙げて、解説している。いくつかその例を見てみよう。

 “管理”では、「今あるお金や当たり前のことにも感謝すること」や「お金がないと絶対に言わない」など、お金を大事にする姿勢について書かれている。感謝の気持ちで心を整えればお金が自然と貯まる体質になり、ネガティブな言葉を発すれば、その思考が現実のことになり、お金が逃げてしまうそう。また、財布をお金の「家」として、「よい素材のものを使うこと」もルールの一つ。著者によれば、金運を上げると有名な黄色の財布は、入るのも増える一方、出ていくものも多いという作用もあるので、出入りを管理できない人は避けた方がいいという。

 また、“貯金・運用”では、お金はワクワクしている人のところに集まるとして、「ポジティブな気持ちで、お金を貯める」ことから、具体的な目標の立て方、給与を強制的に貯金する自動積み立てや運用に関して実例を挙げて解説し、目標の貯金額を貯められるルールを紹介。さらに、“買い物”で、割引や特典の上手な利用法や、ポイントカードの使い方のルールで節約すべき点を挙げながら、一流のもの、一流のサービスを味わうことや、体のメンテナンスにはお金を使うなど、使うべきお金についてもアドバイスしている。

 全体を通して見えるのは、お金に対しての向き合い方。無理な投資や節約を勧めているわけではなく、心構えをちょっと変えることで実践できそうなルールがほとんど。できることからやってみたら、ふと気づいた時、お金にモテるようになっているのでは。

文=三井結木