噂の新ダイエット法! 『肛門の筋肉』のストレッチで身体が引き締まる

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更新日:2017/8/29

『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』(久嬢由起子著/KADOKAWA)

 SNSやファッションの流行にも後押しされ、昨今のダイエット法は“セルフボディメイク”がキーワード。なりたい体型は自分でつくる―――テレビや雑誌でも特集が組まれるほど、ブームの兆しを見せている。

 そんな中で刊行された『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』(久嬢由起子著/KADOKAWA)は、肛門周りの筋肉を鍛えることで、美尻、ほっそりウエスト、美脚といったボディメイクを叶えるという、新しいダイエット法を打ち出した一冊だ。体重を減らすことだけが目的ではなく、体型を整えるダイエット法を探していた女性たちにも注目されている。

肛筋を鍛える――――?

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 一体どういうことなのだろうか。本書や、自身も10kgのダイエットに成功した著者、久嬢由起子氏への取材から紹介する。

『肛筋』=肛門の筋肉は誰でも鍛えられる!

 著者の久嬢由起子氏は、整体師。身長158cm、体重41kgというスレンダーボディを、20代からキープし続けている。しかし、整体に出会う前は、あらゆるダイエット法を試してはリバウンドを繰り返していた過去をもつ。「その証拠に、おなかにはうっすらと1本の“痩せジワ”があるんです」と笑う久嬢氏は、こう力説する。

 「骨盤は、わずかに前傾しているのが理想的な状態です。私は整体師としての経験を通じて、人間は誰でも、骨盤を整えれば、自然となりたかった体型になっていくことに気づきました。私自身も骨盤を整えることだけに集中したことで、10㎏以上の減量と同時に、夢物語でしかなかった理想の体型に、鏡の中で出会うことができたのです」

 骨盤のゆがみが体型に多大な影響を与えることは、美を意識する女性たちにとっては周知の事実かもしれない。だが、その骨盤を正しい位置にキープすべく、下からハンモックのように支えている“骨盤底筋群”という筋肉があるのをご存じだろうか。

 骨盤底筋群は①尿道括約筋 ②女性であれば膣括約筋 ③肛門挙筋(肛門括約筋)という3部位で形成されている。そして、骨盤底筋群のほとんどを占めるのが、後ろ(おしり)側。つまり、骨盤を支えている大部分が、この肛門周りの筋肉たちだということになる。

久嬢氏が注目したのが、この肛門周りの筋肉たち、略して『肛筋』だった。

「“骨盤を正しい位置に戻して”と言われても、感覚がわからない人が多いです。でも“肛門を締めて”と言われると、ほとんどの人が自然と正しい姿勢になっています。肛筋を鍛えて骨盤を正しい位置に戻すことで、体質も体型も激変します」(久嬢氏)


今すぐ『肛筋』の衰えをチェック!

 ご存じのとおり、全身にあるすべての筋肉の力は、年齢とともにどうしても衰えてくる。また、いくら若くても運動不足であれば、筋力は衰える。「加齢による筋肉の衰えが始まる30代以降は、運動している人とそうでない人の体型の差が明確になってきます」(久嬢氏)

 肛門周辺の筋肉も、例外ではない。むしろ、見えないぶん、かなり衰えやすいと言える。それもそのはず、日常生活で肛門周辺の筋肉を使う動作は、ほとんどないからだ。

次の4項目をチェックして、あなたの肛筋はどれくらい衰えているかを実感して欲しい。

チェック1:肛門にキュウウウッと力を入れることができるか?

→肛門の感覚がわかる?おしりだけに力が入っていないか?


チェック2:肛門からフウウウ…と力を抜くことができるか?

→排便直後の肛門をイメージしながら。肛門の感覚がつかめる?


チェック3:尿道・膣・肛門 別々に締めることができるか?


チェック4:おしりでペンを挟むことができるか?

→ペンをおしりの割れ目の奥までしっかり差し込んだら手を離し
肛門付近の筋力でぎゅっと挟みこむ。ペンが落ちないか?


いかがだっただろうか。

 そのほかにも、便意はあるのに排便に時間がかかるという人や、出産経験のある人にも、肛筋の衰えが考えられると久嬢氏は言う。

「臨月には3kg前後になる胎児を骨盤内にある子宮に宿し、膣括約筋を最大級に伸ばして出産するわけですから、骨盤底筋群は伸びきってしまいますよね。一度伸びてしまった筋肉が元通りになるのは、簡単なことではありません。それを裏付けるように、出産を経験した女性が、切れ痔や尿モレ(腹圧性尿失禁)に悩むケースは少なくないのです」

この『肛筋を鍛える』という新しいダイエット法、一度試してみる価値はありそうだ。