2011年下半期 人気レビューランキング <ミステリー・サスペンス小説編> ベスト5

更新日:2013/8/14

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昨年下半期によく読まれた人気レビューランキング。
今回は、ミステリー・サスペンス小説を紹介するラコ!
4位 『繁殖』は食中毒事件が風評被害問題へと
つながっていくサスペンス。
焼肉屋のレバ刺しや食品の放射能検査など、
風評被害は今とても問題になってるラコね。

 
2011年下半期 人気レビューランキング
<ミステリー・サスペンス小説編> ベスト5


ランキング1位も納得の
極上パニックサスペンス!
 

 

1位 『ファントム・ピークス』

北林一光/角川書店/651円 (レビュアー:サイトウタクミ)
日本アルプスの麓に位置するある村で、行方不明だった女性・三井杳子の頭部と思われる白骨が発見された。警察は「事故死」と断定したが、夫である三井周平はその見解に疑問を持つ。そして数週間後、近隣の渓流付近で女子大生が突然行方不明となり、ピクニック中の親子の母もまた行方不明に。「この山には何かが居る。」どうしても妻の死の真相を知りたい周平は…(続きを読む)

(=・오・=)<山には一体何があるラコ…

  

臨場感たっぷりの医療ミステリー、
「人体工場」の秘密を追え!
 

 

2位 『人体工場』

仙川環/小学館/539円(レビュアー:サイトウタクミ)
いわゆる「医療ミステリー」にカテゴライズされる作品。
いろんな意味で崖っぷちの三流大学留年生・真柴徹は、大学の健康診断で尿に多量の蛋白が出ている、との診断を受ける。担当の美人医師・若松みなみが再検査を行ったところ、腎機能にはまったく異常なし。真柴は、以前高額なアルバイト代を目当てに軽い気持ちで参加してしまった、新薬治験のアルバイトを疑う…(続きを読む)

(=・오・=)<とっても怖いタイトルラコ…

  

全人類必読!!! 傑作パラサイト作品「寄生獣」
 

 

3位 『寄生獣 1~10』

岩明均/講談社/各525円 (レビュアー:サイトウタクミ)
ある夜、空から降ってきた多数の正体不明の生物。その生物は人間の脳に寄生して全身を支配してしまう。彼らの本能に下された命令は、『この「種」を食い殺せ』。脳の乗っ取りに成功した生物は、「食事」と称した行動で次々と人間を襲う。
本編の主人公、高校生の泉新一もこの生物に脳を狙われた一人。すんでの所で脳への乗っ取りを回避した新一だが…(続きを読む)

(=・오・=)<独特のタッチとテンポに魅了されるラコよ

  

食中毒事件の思わぬ真相とは? 今だから読みたい、
風評被害を考える医療サスペンス
 

 

4位 『繁殖』

仙川環/小学館/556円 (レビュアー:大矢博子)
猛暑のある日、鴨鍋とおにぎりがふるまわれた北関東の幼稚園で集団食中毒が発生した。暑さの中で衛生管理に問題があったとされ、幼稚園の教諭は非難の矢面に立つことに。ところが医師と保健所が調べるうちに、中毒の原因は思わぬものだったことがわかって…。
これまで臓器移植や遺伝子クローンなど、医学的なモチーフを使ったサスペンスを意欲的に発表している著者だが…(続きを読む)

(=・오・=)<何にも食べれなくなっちゃうラコ〜

  

乱歩・久作の次はこれを読め!
濃密な毒をはらんだ幻覚的ミステリー
 

 

5位 『狂い壁 狂い窓 綾辻・有栖川復刊セレクション』

竹本健治/講談社/735円 (レビュアー:朝宮運河)
こんなミステリーが読みたいのです。
ふだん目にしている世界ががらがらと音を立てて崩壊してゆくような、自分が自分であることの根拠が不確かになってしまうような、謎が解かされることで世界の混迷がさらに深まるような、そんな不可思議で奇妙なミステリーが読みたいのです。たとえばそう、夢野久作の『ドグラ・マグラ』のような…(続きを読む)

(=・오・=)<不穏な気持ちになるラコ…