2011年下半期 人気レビューランキング <セクシー文学編> ベスト5

更新日:2013/8/14

advertisement

昨年下半期によく読まれた人気レビューランキング。
今回は官能系の文学を紹介するラコよ!
2、4位にランクインした団鬼六先生は、
1年前の5月6日、食道がんで逝去されました。
鬼六先生が官能小説界に遺した功績は大きいラコね。

 
2011年下半期 人気レビューランキング
<セクシー文学編> ベスト5


村山由佳の描くリアルな性愛、
賛否両論の渦!
 

 

1位 『ダブル・ファンタジー 上・下』

村山由佳/文藝春秋/各420円 (レビュアー:サイトウタクミ)
「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズで甘酸っぱい恋の世界を披露し、「星々の舟」で直木賞作家となった村山由佳が、多方面に波紋を投げかけた問題作。電子書籍版は前後編に別れたかなりの長編で、読み応えは満点である。
既婚の人気女流脚本家・奈津(35歳)が主人公。尊敬する作家に誘われ、衝動的に夫を捨てて家を飛び出して…(続きを読む)

(=・오・=)<奥深い愛の世界ラコ…

  

追悼! SM界の巨星・団鬼六が描く、
情緒たっぷりなハードコア短編集
 

 

2位 『女学生』

団鬼六/幻冬舎/577円(レビュアー:サイトウタクミ)
団鬼六と言えば、宇能鴻一郎と並ぶ昭和官能小説の大家の一人。
30代以上の健康な成年男子であれば、絶対にその名を一度は耳にしたことがある筈。得意分野はSM。その道では日本で…おそらく世界でも…最も高名な作家であった。この『女学生』は、タイトル作品を含む4編からなるSM短編集。
金に詰まった売れない映画監督が卑劣な手口で…(続きを読む)

(=・오・=)<かなり刺激的ラコ

  

命を賭した恋--
江戸の遊女の想いを描いた官能的恋愛小説
 

 

3位 『花宵道中』

宮木あや子/新潮社/210円 (レビュアー:立花もも)
「女による女のためのR-18文学賞」の大賞&読者賞を受賞した作品で、著者デビュー作。欲望と恋情が濃密に渦巻く、江戸・吉原の遊女たちを描いた官能的な小説です。
久しぶりに読み返したい、とおもって購入したのですが、iPhone版で読めるのは表題作1話だけです。ただ、読後は、短編とは思えないほどの重厚感にただただ圧倒されます。でも…(続きを読む)

(=・오・=)<吉原は気になる世界ラコ

  

絶望、凌辱、地獄、そして甘美…。
恍惚の境地を発見しました
 

 

4位 『肉の輪舞』

団鬼六/河出書房新社/630円 (レビュアー:浦和ツナ子)
本著は、凌辱の先にある甘美な世界を知った女性たちを描いた短編集。不倫の果てにあっさり捨てられた挙句、二人の悪党に監禁されて情婦となるOLの江梨子(肉の輪舞)。嗜虐的変質者を集め、自らを辱める乱交の儀式を主宰する呉服屋の未亡人・浪江(異常の季節)。拉致され、屈辱を受けているうちに快感を覚え始めた女優の小夜子(あの女優を犯せ)。強盗に脅されて丸裸になり…(続きを読む)

(=・오・=)<す、すごいタイトルラコ!

  

禁断あってこその愛の強さ、タブーを超えて愛したあの著名人たち
タブーを超えて愛したあの著名人たち
 

 

5位 『世界禁断愛大全 「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛』

桐生操/文藝春秋/473円 (レビュアー:岡野宏文)
愛なんていまやどんどん野放図になっていまして、SMクラブのステージで全裸になって縛られてた警官がこないだ捕まったなんてニュースもありましたが、それはわいせつ物陳列罪で摘発されたんで、SMがおとがめを受けたんではないのでありました。だいたいそいつ警官のくせしてしょっちゅう人前で裸になってんの警察内部で目をつけられてたに決まってて、そうでなけりゃSMクラブなんて…(続きを読む)

(=・오・=)<いろんな性があるラコね