『ゆるゆり』が牽引! 今度こそホンモノの百合ブームが到来

マンガ

公開日:2012/6/2

 今まで何度も百合ブームが来ると言われていたが、今度こそ本当に大ブームの予感!
 
 今回の百合ブームのポイントは“ゆる~い”ことだ。
 代表的なのが、7月からアニメの第2期が開始する『ゆるゆり』。「ごらく部」部員や生徒会メンバーの女子中学生たちのほんわかした日常を描いている。タイトルに“ゆり”とあるのに、スカートを覗いたり抱きついたりする程度で、ディープなキスシーンやセックスシーンがあるわけではない。ノリだけなら『けいおん!』も大差ない感じ。本当に百合なの?と思ってしまうほどだが、どうやらそのゆるさが女子に受けているようだ。

 他にも、麻雀部の女子高生たちを描いた『咲―Saki―』。百合ヶ咲女子高鉄道部(通称ゆりてつ)のメンバー4人が鉄道に乗ってあちこち旅する『ゆりてつ』など、あくまでかわいい女の子たちの、“百合っぽい”描写が人気。ゆるくて、直接的な表現がないぶん、妄想を楽しめるのかもしれない。『けいおん!』や『魔法少女まどか☆マギカ』など、本来は百合作品じゃないものまで百合として妄想し楽しむ「匂い系」的読み方も広まっている。

 この、ゆる~い百合ブーム、アイドルブームとも関係している気がする。最近はアイドル好きな女子も増えているが、AKB48やももいろクローバーZなど、かわいい女の子たちがじゃれあう姿を見て妄想したい人も多いのでは? やっぱりかわいい女の子が、みんな大好きなのだ。

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 その人気は同人誌でも変わらない。先日行われた文学フリマでは、百合系同人サークル数が前年度に比べてほぼ倍近くに増え、まんだらけでも百合系同人誌を強化買取している。さらに、6月3日(日)には『ゆるゆり』の舞台となった富山県高岡市で百合系作品のオンリーイベント「Girls Love Festival-SP」が開催される。かわいい女の子がきゃっきゃしてるの大好き!という方は、ぜひ一度チェックしてみては。イベントの詳細はGirls Love Festivalのサイトに掲載されている。