セックスレス、「セクシーな下着で解消」はウソだった!?

恋愛・結婚

更新日:2020/8/4

「セックスレス」。
 交際期間や結婚生活が長い人の多くがこの問題に悩まされているのではないだろうか。

ダ・ヴィンチ電子ナビの連載陣で元AV女優の峰なゆかさんがユーザーから寄せられたこの悩みに答えている。

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 いつもよりちょっぴり大胆に、セクシーな下着や大人のおもちゃでマンネリ解消を試みては? なんていうのは女性誌のセックス特集の常套句ですが、正直完全に逆効果です。

 考えてもみましょうよ。「最近彼を男としてみられない…」「性欲がない…」なんていうときに、ブーメランパンツ一丁の彼が、両手にバイブとまむしドリンクを構えて鼻息荒く仁王立ちしている姿を。地獄絵図ですね。

「だって付き合ったばかりの頃は週3でヤッてたのに!!」と過去の栄光をつきつけたくなる気持ちも分かりますが、それじゃあ自分は今でも付き合ったばかりの頃のように、下着を見られた程度でいちいち恥じらい、キッスひとつで胸を震えさせているのでしょうか。そんなの馬鹿らしいし、今さら気恥ずかしいし……というのなら、そんなもん彼だって同棲11年目の女にいちいち欲情するのも馬鹿らしいし気恥ずかしいお話です。

 残念ながら、一度失われた性欲は二度と取り戻せません。

 唯一にして造作ない解決方法は他の男に乗り換えることですが、そのうちその彼ともセックスレスになる日がやってきます。
それを予防するためには「365日24時間、素肌、下着、スッピン、生理用品を見せない。彼からの誘いを絶対に断らない。怒らない。子供を産まない。SMを本格的にやる」などが効果的ですが、こんなん絶対守れませんし、守ったところでセックスレスになるまでの期間が先延ばしにされるだけで、どのみちいつかは訪れることです。

 セックスレスに焦るのは、単純に「セックスしたい」というよりも、「セックスしないと不安だから」の方が大きいことと思われます。女としてみられてないような気がするし、愛を感じないような気がするし。

 今回のご相談のケースでは特に、子供がいるから別れられないとかいう事情があるわけじゃなくセックス抜きでいっしょにいたいと思われてるわけですから、彼の愛情ときたらむしろ立派なものです。ご安心ください。

 そんなときに、セクシー下着で無言の重圧を与え、性欲ついでに愛情すら萎えさせてしまうのは自殺行為です。ここはすきっと潔く、彼の性器は時計ワニにぺろりと食べられでもして、永遠に失われてしまったものだと考えるべきです。

 さて、あなたが悩むべきは「彼の性器はどうやったら再生するのだろう?」という夢見がちな問題ではなく、「今後死ぬまで続くプラトニックな関係に、納得できるだけの愛情がはたして自分にあるのだろうか?」なのです。

(ダ・ヴィンチ電子ナビ 「男子禁制 峰なゆかのヒミツの更衣室」より )