『テルマエ・ロマエ』に続くブームは“股間芸術巡り”!?

マンガ

更新日:2012/6/12

 シリーズ累計800万部を突破し、阿部寛主演の映画も大ヒット上映中のマンガ『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)。

 紀元前128年のローマで浴場設計技師として働く主人公・ルシウスが、日本のあらゆる浴場へタイムスリップしては斬新なヒントを得ていくという、お風呂シーン満載のストーリー。このヒットには、“男の裸を見たい!”という女子たちの静かな興奮が隠されているようにも思えるが、それを裏付けるかのように、『テルマエ・ロマエ』の次の一冊として注目を集めている本があるらしい。

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 その本のタイトルは、『股間若衆―男の裸は芸術か―』(新潮社)。裸体彫刻をはじめとする日本美術作品における“男性の股間表現”にスポットをあてた意欲作だが、ある書店では『テルマエ・ロマエ』とこの本を併売しているだけではなく、セットで購入する女性客の姿も見受けられるというのだ。

 そもそも、西洋の彫刻作品では緻密に描かれる男性の股間。しかし、日本においては、輸入されたもの以外の彫刻作品では、男性のソレをそのまま表現することはNGだったそう。

 そこで、葉っぱや布で隠したり、なにやら突起物があることを想起させる程度に留める“とろける股間”など、さまざまなモヤモヤ表現を編み出してきたという。

 そういえば、マンガ『テルマエ・ロマエ』は彫刻作品を写実的に描いた装丁画が印象的だが、第1巻にはルシウスの立派な股間が見事に描きこまれている。一方、映画では当然のことながら、絶妙な塩梅で隠れてしまう股間……。『股間若衆』とともに楽しむと、なにやら感慨深くなる。

 また、巻末には付録として“股間巡礼”のための『股間若衆ガイド』を収録。今後、股間芸術巡りが新たなブームとなる日も……くるのか!?

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)