白い巨塔、チームバチスタに続け! 第1回医療小説大賞

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/26

白い巨塔』や『チーム・バチスタの栄光』、『神様のカルテ』などドラマや映画の原作としても大人気の医療小説。
そんな人気ジャンルの医療小説に、新しい文学賞「医療小説大賞」が誕生する。日本医師会が主催するこの賞は、国民にもっと医療について興味をもってもらい、医療関係者との信頼関係を深めることを目的に設立。今回、審査員を務めたのは篠田節子、久間十義、渡辺淳一の3名だ。

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2011年に発売された医療関連小説は全部で52作品。その中から選ばれた記念すべき第1回目の受賞作品は、『蝿の帝国 軍医たちの黙示録』と『蛍の航跡 軍医たちの黙示録』だ。この本は作家で精神科医でもある箒木蓬生の作品で、2冊合わせて30人の軍医が登場する短編集になっている。箒木は5月24日に行われた授賞式で「亡くなった軍医の方々のいい供養になった」とコメントした。同賞は今後、専門知識がなければ書けないようなものだけでなく、家庭での介護などを題材とした身近なものも扱っていくようだ。

また、5月22日に発売されている「小説新潮」6月号では医療小説新世紀特集も組まれている。『チーム・バチスタの栄光』の作者・海堂尊の小説や、今回の医療小説大賞についても紹介されているが、中でも最近の「医療小説」事情について書かれたブックガイドは必見! これを読んで次にどんな医療小説が来るのか、探ってみては?

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)