注目の女優・橋本愛「青春はもう卒業した」

芸能

公開日:2012/6/19

湊かなえ原作、中島哲也監督の映画『告白』で、ヒロインを演じた橋本愛。以降も、さまざまな「小説原作映画」に出演してきた。「『告白』がそうだし、『桐島、部活やめるってよ』(今夏公開)も、映画のお話をもらう前に読んでいた本なんですよ。そういうのって、すごく嬉しいですね」
 橋本愛が、ダ・ヴィンチ7月号でオススメした本は下記の3冊だ。

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■『少女は卒業しない』朝井リョウ
■『隣のあたし』(1~9巻)南波あつこ
■『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』青木和雄/作、加藤美紀/画

 『桐島〜』の作者の最新作『少女は卒業しない』については、「朝井リョウさんは、天才だと思う」と大絶賛。「『寺田の足の甲はキャベツ』とか、ちょっと不思議な表現の仕方が天才的です!」。そして、「うらやましかったです」とポツリ。
「私はもう、このキラキラした感じからは卒業してるなあって思いました。青春は、中学校までで済ませました(笑)」

 好きなマンガ家は、南波あつこ。『隣のあたし』は中高生が主人公の、王道の少女マンガだが、こちらも…。
「私にこのキラキラした感じはないなあと思って、憧れます。クラスメイトとの恋愛とかって、私の人生にはないなって諦めてますね。無理だ、と。だから読んでいる最中はワクワクするし憧れるんですけど、読み終えるとヘコみます(笑)」
 心配になる人もいるかもしれないが、大丈夫。実は橋本、本を読むのは楽しい気持ちになるため、ではない。

 「もしかしたら、本を読んで楽しい気持ちになったことはないかもです(笑)。小学3、4年生のときに、『ハッピーバースデー』という本を読んで泣いたんですよ。本を読んで泣くっていう経験が初めてで、衝撃的で。泣いたり、感動したり、“やばい!”って思ったり。私はそういうものを、本に求めている気がするんです」

取材・文=吉田大助
(『ダ・ヴィンチ』7月号「2012 BOOK OF THE YEAR 上半期ブレイク芸能人のオススメ3冊」より)