話題の企業コラボ本 驚愕の「チャレンジすぎる!」レシピ

食・料理

更新日:2012/7/31

 レシピ本として空前のヒットとなった『体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~』(タニタ/大和書房)。タニタの場合は、“体重計メーカー×レシピ本”という組み合わせだったが、いま人気なのは“食品メーカー×レシピ本”というコラボレーションだ。

これらの本では、たとえばトマトジュースを飲み物としてだけではなく、煮物やデザートに活用する方法を指南する『カゴメトマトジュースレシピ』(朝日新聞出版)や、おかめ納豆で有名なタカノフーズが教える納豆レシピが満載の『おかめちゃんの栄養たっぷり納豆レシピ ~社員だけが知っている75品~』(ワニブックス)などのように、「食品メーカー公認の、商品のおいしいアレンジ法」を紹介。いずれも「そういうのもあったか!」と目からウロコのレシピがてんこ盛りだが、なかには“チャレンジ精神が旺盛”すぎるレシピもチラホラ。そこで、多数ある食品メーカーとのコラボレシピ本のなかから、勇気を試されるレシピをピックアップしてみたい。

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 まず、キッコーマンの『ヘルシー! 豆乳レシピ』(ワニブックス)。生クリームの代わりに豆乳を使用するクリーム煮やスイーツなど、健康に気を使う人にはうってつけのレシピ本だ。しかし、冷えた豆乳にだし汁を加え、納豆とオクラをトッピングした「ネバネバMIX豆乳汁」は、かなり上級者向けかもしれない。大豆好きなら、豆乳と納豆のコラボは夢のタッグな気もするが……。

 同じく納豆を使ったアレンジで目を引いたのは、『S&B社員のとっておき赤缶カレー粉レシピ』(池田書店)。ひきわり納豆にマヨネーズとカレー粉を混ぜて細巻にした「カレー納豆巻」は、“焼きのりと見事に調和”するらしい。納豆嫌いの子どもなら、これで克服もできるかも!?

 続いて、飲み物部門では、『三ツ矢サイダーレシピ』(徳間書店)を。ここで紹介されている「キラキラそうめん ツナトマトだれ」は、なんとツナとトマトジュースにサイダーを投入し、素麺つゆにアレンジ! 食べる直前に三ツ矢サイダーオールゼロを加えるのがポイントらしい。炭酸のシュワシュワ感と素麺のハーモニーとはいかに……。この夏、ぜひ試したい一品だ。

 そして、こうしたコラボレシピ本のなかでも感動度MAXなのが、『永谷園のお茶づけ海苔でおもてなし お茶づけ海苔を使った簡単フルコースレシピ』(ぶんか社)だ。たらこ茶づけを使った「バーニャカウダ」に、さけ茶づけを入れた「サーモンのテリーヌ」など、お茶づけの素に加えられているたらこやさけといった素材を大胆に利用したレシピがもりだくさん! さらに、定番のお茶づけ海苔を加えた「塩チョコケーキ」や「クリーミースイートポテト」などには、新しい味の地平線が切り拓かれた思いだ。「迷わず行けよ、行けばわかるさ」ならぬ、“迷わずふりかけろ、ふりかければわかるさ”といったところか!?

 ここで紹介した以外にも、『ミツカン社員のお酢レシピ』(幻冬舎)や『カルピス社員のとっておきレシピ』(池田書店)、『世界で愛されている デルモンテのトマトジュースレシピ』(ワニブックス)、『ハム係長のとっておきレシピ ため息でるほどおいしいですよ。ぷふぅ~っ』(伊藤ハム/アスペクト)などなど、食品メーカーとのコラボレシピ本はいっぱい。定番レシピはもちろん、強者アレンジにもぜひ注目してほしい。