Twitterがバレて会社をクビに!? ダメ男のつぶやき

ビジネス

更新日:2012/8/15

 利用者数が世界で5億人を超えたというTwitter。手軽につながり、情報収集と発信ができるツールとしてすっかり定着した感もあるが、その一方で増えているのが、Twitterでのつぶやきが命取りになるケースだ。

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 経営者やタレント、企業の公式Twitter上では、誤爆や失言によって、そのイメージが損なわれるという事例が頻繁に起こっているのはご存じの通り。しかし、このような特定の人たちだけの問題では決してない。何気ないあなたのつぶやきが、解雇にいたるケースだってあるのだ。一昨年には、「僕ツイッター上での失言が原因ですべてばれてしまい、責任を問われて来月で辞めることになりました」というつぶやきが話題に。同じく失言がきっかけで炎上、大学生が内定を取り消された例もある。アメリカではTwitter経由で会社にセックスブログを発見されてしまい、クビになった女性もいるのだとか……。

 だが、この監視社会に挑戦状を叩きつけるように(!?)、“Twitterが原因でクビに”という触れ込みの本が8月1日に出版された。『仕事と私どっちが大事なのって言ってくれる彼女も仕事もない。 わが妄想のツイッター録』(角川書店)だ。著者の処之助は、本の内容紹介によると「2010年頃からツイッターで呟きはじめ、その内容がネット上で面白すぎると話題になったが、その内容がばれてクビに。現在無職。」であるらしい。

 たしかにこの本、女子&上司はドン引き必至のつぶやきのオンパレードだ。たとえば、バイトの女の子に関するつぶやきでは、
「明日やる仕事を頭の中で整理してたら無意識にバイトの女の子のこと彼女って呼んでた。」
「バイトの女の子の膝の上に永住したい。」
「バイトの女の子の昔の写真に写りこみたい。」
「バイトの女の子のおだんごヘアーにタルタルソースつけて食べたい。」
などなど、いい意味で“キモさの見本市”のようで圧巻。しかも、本人にTwitterのつぶやきがバレても、「アカウントバレてからが本当のTwitter。」と書いてしまうたくましささえ見せるのだ。

 一方、仕事に関するつぶやきも負けてはいない。
「仕事はしてても心は自宅。」
「仕事の量が多すぎて1人ではこなせないのでオーディション開いて10000人の美女の中から10000人の美女を雇いたい。」
「遅刻はしても残業するな、という社訓の会社で働きたい。」
「何かしようとしてたんだけど何をしようとしていたのか忘れてしまって、1時間くらい必死に思い出そうとがんばってやっと思い出せた、仕事だ。」

 ダメさの半端なさ、極め方。こうして1冊の本として読むと、ダメはダメでも清々しささえ感じられてくるのが不思議である。
本人のブログによれば、「“Twitterがバレて会社をクビになった”というのは事実と少し異なります。」とのこと。だが、失言で仕事を失うこともある……ということも肝に銘じて楽しみたい1冊だ。