「不老不死」は本当に幸せか? 新刊『百年法』で山田宗樹が描いた愛と希望

暮らし

公開日:2012/8/20

 「20代で不死を手に入れられるならばどうする?」
突然、こんな質問をぶつけられたら、「もちろん、若いときの姿のまま生き続けるのがいい!」と、答えるかもしれない。不老不死は人類の永遠の夢だ。しかし、それが実現した社会をリアルにイメージしたうえで、答えられるだろうか。

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 ダ・ヴィンチ9月号では、卓越した想像力と表現力で、不老不死となった日本がどうなっていくかを、最新作『百年法』で描き切った山田宗樹さんのインタビューを掲載している。

 映画『嫌われ松子の一生』やドラマ『天使の代理人』『黒い春』の原作者でもある山田さん。インタビューでは、着想から10年の歳月をかけて作品を生み出すにいたるまでのエピソードや物語に圧倒的なリアルさを持たせるために積み重ねた創作のプロセス、そして「不老不死」という人類永遠のテーマに対する自身の思いなどについて語っている。

■『百年法』(上・下) 山田宗樹 角川書店
不老不死を手に入れた人類。日本では不老処置を受けてから100年後、必ず生命を終えなければならない「生存制限法」が制定された。迫りくる100年ぶりの死を目前に国が大きく揺れ動く。永遠の若さと生命を手に入れた社会ははたしてユートピアなのか……。大切な人への愛、そして明日
への希望を浮き彫りにした、衝撃のエンタメ大作。

ダ・ヴィンチ9月号「山田宗樹『百年法』より)