サオリン、マイコ…女子バレーで“デカ女”に目覚めた人にオススメのマンガ

マンガ

更新日:2012/8/31

 ロンドン五輪から1か月。水泳のシンデレラガール・鈴木聡美や卓球女子3人娘とともに、男子の人気を集めているのが、28年ぶりにメダルを獲得した女子バレーボール選手たちだ。木村沙織、江畑幸子、狩野舞子、新鍋理沙らに「かわいすぎる」「たまらん」の声が殺到している。

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 しかも、その中で多いのが「かわいいのにでかいところがいい」「あの身長の高さが萌える」といった声。つまり、女子バレーをきっかけに、巨大高身長女子、いわゆる“デカ女”の魅力に目覚めた人がけっこういるようなのだ。ならば、と、今回はそういう人たちのためにオススメの“デカ女マンガ”を紹介してみたい。
 
 実は、デカ女萌えというのは以前からひそかに存在しているのだが、大きく分けると2つのパターンがある。ひとつはストレートなデカ女好きのパターン。「上から見下ろされたい」「大きな胸に抱かれてみたい」「身長の高いお姉さんにナデナデしてもらいたい」など、その大きさに包容力や女王様的要素を求める人たちだ。そして、もうひとつのパターンは、屈折したデカ女好き。こちらは「背が高いのを恥ずかしがってる感じがいい」「強そうな外見と裏腹な繊細な心を感じたときに萌える」「あどけない顔なのに体はでかいというアンバランスさがいい」と、体の大きさとのギャップを見つけて、萌えてしまうのが特徴だ。

 パターン別に考えてみると、まず前者にオススメしたいのが、マニアの間で幻の名作といわれている『巨娘』(木村 紺/講談社)だ。タイトルが示す通り、身長181cmで力持ち、何もかもがデカい焼き鳥店の女店長・ジョーの日常を描いていたマンガだが、その行動は、地響きをたてながら歩き、気に入らないことがあるとすぐに相手をぶっとばし、人前で男にセクハラを繰り返しと、豪快そのもの。強い女性に頼りたいけど、でもいじめられられたいというマゾ男子にはたまらないキャラとなっている。もっともこの作品、単行本が2巻出たきり現在は休載中なので(それこそが「幻」といわれるゆえんなのだが)、デカ女好きとしては、ぜひ、一刻も早い連載再開を望みたいところだ。

 萌え系では、ラノベ原作のマンガ『かのこん』(西野かつみ、山木 鈴/メディアファクトリー)がマゾ心を刺激するとの評判が高い。ヒロインの源ちずるは齢400年以上(自称)の妖狐という設定だが、外見は長い黒髪と巨乳が自慢の高身長の女の子。しかも主人公に対してのエロ攻撃が刺激的だ。

 有名作品では、あの『ONE PIECE』(尾田栄一郎/集英社)も忘れてはいけない。ナミやニコ・ロビン、ボア・ハンコックなど、魅力的な高身長女子が多数登場するうえ、彼女たちはみんな海賊らしい強い性格の持ち主。しかも、「魚人島編」では、オトヒメというデカ女の象徴のようなキャラも登場する。

 一方、ふたつめのパターン、ギャップに萌える屈折デカ女好きにオススメなのが、『週刊ヤングジャンプ』で連載中の『サイクロプス少女さいぷ~』(寅ヤス/集英社)だ。主人公のひとり斎藤楓香は身長が180cmで、容姿端麗、成績優秀、誰からも好かれる性格でありながら超ブラコンで天然。しかもお化けや怪談は気絶するほど苦手という一面もあり、高身長女子の萌え要素が凝縮されたたまらないキャラクターといっていい。

 少女マンガだが、『ラブ★コン』(中原アヤ/集英社)もギャップ萌えの人にオススメ。必要以上に背が高く、それが原因でフラれた経験のある小泉リサが主人公。内面に抱える身長へのコンプレックスと、恋にあこがれる乙女心は、胸がキュンキュンすること必至だ。

 そして、最後に紹介したいのが、『アクセル・ワールド』(川原 礫、合鴨ひろゆき/アスキー・メディアワークス) 。こちらもラノベ原作のマンガだが、主人公がものすごく小柄なため、黒雪姫をはじめとした萌え系のかわいいい女の子たちがみんな巨大に見えるという異色作だ。

 と、いくつかの作品を紹介してきたが、実はデカ女を扱ったコンテンツは他のジャンルと比べてまだまだ数が少ないというのが実情。せっかくロンドン五輪によって高身長女子に注目が集まりつつあるのだから、マンガ、ラノベ、アニメ関係者のみなさんはこれからデカさを前面に押し出す強力コンテンツをどんどん作り出して、本格的デカ女ブームを到来させてほしいものだ。