“となり”に来てほしい人、来てほしくない人

マンガ

更新日:2012/9/19

 学生のみなさんは新学期も始まり、楽しかった夏休みの生活から学校生活のリズムに切り替わってきた頃だろう。そんな学生にとって、新学期を楽しく過ごせるかどうかが決まると言っても過言ではないほど重要なこと。それが席替えである。となりになるのは仲良しのあの子か、それとも苦手なあの子か。そんな気になる“となり”にどんな人が来てくれたら楽しいだろうか? そこで、教室のとなりの席に座る個性的なマンガのキャラクターたちから、“となり”に来てほしい人、来てほしくない人を紹介してみよう。


 
 まず、1番となりに来て欲しくないのは『となりの関くん』(森繁拓真/メディアファクトリー)の関くんだろう。

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 1人遊びの天才・関くんは、いつもバックや机の中に遊び道具を忍ばせている。ある時は霧吹きやピンセットまで使って棒倒しをし、机で化石掘りをしたり消しゴムでドミノを作ったりするのだ。となりでそんなことされたら、となりの席に座るマジメな横井さん同様、気になって授業なんかまったく頭に入ってこない。しかも、自分の机をピカピカになるまで磨くだけじゃ満足できず、横井さんの机も磨かせてくれと爛々とした目で訴えてきたりするから困る。そんな関くんに反応しようものなら、見つかって先生に怒られるのは横井さんなのだ。

 また、入学初日に流血事件で停学処分を食らってしまった問題児である『となりの怪物くん』(ろびこ/講談社)の吉田がとなりだったら怖くて仕方がないので、できれば空席のままでいてほしいと思うかもしれない。でも、実は絡まれている生徒を助けようとしただけで、誰彼かまわずガン飛ばしたり、となりの席の水谷雫に「動くな 騒ぐと犯す」と言って登校中に拉致ったりするのはうまくコミュニケーションが取れないから。本当は友達にすごく憧れているのに、臆病だから失敗してしまうだけなのだ。そんな彼の本性を見抜ければ、なんだか怪物というより犬のような気がしてくる。勉強もできるし、彼のとなりを楽しめるかは雫のように手なずけられるかどうかにかかっているのかもしれない。

 逆に、一番となりに来て欲しいのは『となりの柏木さん』(霜月絹鯊/芳文社)の柏木さんだろう。彼女は最初オタクであることを隠しオタク嫌いを装っているので、となりの席で堂々とオタク話をしている雄斗には挨拶すらしてくれない。しかし、その趣味がバレてからは意気投合。やはり同じ趣味の友達がとなりなら、話も弾むし休み時間だって席から離れたくないだろう。さらに、雄斗が初めて3次元でときめいたぐらいの美少女である柏木さんが、お絵かきSNSの大好きな絵師・sayaneだったとくればもう好きにならないはずがない。さらに、イメチェンするために髪を切り、失敗したと落ち込む雄斗には「髪型似合ってるよ! 大丈夫!!」と書いた紙を渡して励ましてくれるのだ。こんなやり取りができるのも、席がとなりだからこそ。そんな『となりの柏木さん』の5巻は9月12日に発売されたばかり。

 関くんのようなちょっと変わった人や吉田のように自分になついてくる人、柏木さんのように同じ趣味を共有できる人。みなさんなら、誰に“となり”に来て欲しい?