平子理沙に続きノンノ、CanCamモデルも ヲタモデル増殖中

エンタメ

更新日:2012/12/13

 近年オタク化の止まらない日本だが、最後の砦かと思われたオシャレ業界までをもオタクが制圧しそうだ。

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 この夏、東京ビッグサイトで開催されたオタクの祭典「コミックマーケット82」に参加し、話題を集めたモデルの平子理沙。「どうせにわかだろ」というオタクたちの予想を覆し、好きなアニメに『這いよれ! ニャル子さん』(逢空万太:著、狐印:イラスト/ソフトバンククリエイティブ) 『妖狐×僕SS』(藤原ここあ/スクウェア・エニックス)『化物語』(西尾維新:著、VOFAN:イラスト/講談社) 『僕は友達が少ない』(平坂 読:著、ブリキ:イラスト/メディアファクトリー)『とある魔術の禁書目録』(鎌池和馬:著、灰村きよたか:イラスト/アスキー・メディアワークス)『アクセル・ワールド』(川原 礫:著、HIMA:イラスト/アスキー・メディアワークス)を挙げるなど、そのガチぶりを見せつけ、ネットの住人を驚かせた。そして、リア充度120パーセントな肉食女子愛読ファッション誌『GLAMOROUS』(講談社)でも、自宅のフィギュアコレクションを公開。誌面にまったくそぐわない美少女フィギュアが紹介され、今度は女子ファンたちを震撼させたばかり。

 しかし、オタクをカミングアウトするモデルは平子だけでなかった!

 ゆるふわ系雑誌『non-no』(集英社)で専属モデルをつとめる日南響子も、筋金入りの真正ヲタだ。ブログに寄せられた「ボカロ(ボーカロイド)のなかで好きなキャラは?」という質問には、「リン ルカ メイコです。笑(中略)ミクと、リンのコスをしたことがあります(*´ー`*)←」と返事。いちばん好きなアニメキャラには『ちょびっツ』(CLAMP/講談社)の「ちぃ」と答えつつ、「でも『狼と香辛料』のホロも捨てがたいヽ( ̄▽ ̄)ノ」と付け足していた。

 さらに『non-no』誌上では、日南がラブコールを送り、人気声優の朴璐美と対談を実現! 「自分で動画と声をミックスしたり、アニソン歌ってミックスしたりとかしてたんです」と告白すると、朴に「ガチでおたくじゃないか~!(笑)」とツッコまれていた。 

 モデルが誌面をヲタ色に染め上げるという事件(?)は、他誌でも勃発。愛され女子必読誌『CanCam』(小学館)の人気専属モデル・山本美月は、なんと『CanCam』誌上で、初音ミクに『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか、『フレッシュプリキュア!』のキュアピーチのコスプレを披露しているのだ。

 このほかにも、ギャルの牙城『egg』(大洋図書)『小悪魔ageha』(インフォレスト)で活躍し、“第2のローラ”とも呼ばれるバネッサも、『ダウンタウンDX』出演時に『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川 流:著、いとうのいぢ:イラスト/角川書店)などのコスプレ写真をお披露目。きゃりーぱみゅぱみゅ系原宿女子のバイブル『KERA』(インデックス・コミュニケーション)の読者モデル・春奈るなは、“二次元にしか萌えない”というほどで、モデルながら全日本アニソングランプリに出場。アニメ『Fate/Zero』のエンディングテーマで歌手デビューも果たした。

 次々とモデルたちがヲタ趣味を開示していく、この現象。驚くべきは、カッコイイ女系からモテ系、個性派、ギャルまでと、ファッションジャンルにこだわらず、ヲタモデルが増殖している点だろう。山本がヲタ宣言をした『CanCam』では彼女のことを「NEOヲタモデル」と表記していたが、いまやどんな女子にとってもヲタ趣味は“ダサいもの”ではなく、当然のたしなみ……なのかもしれない。